基礎工事④ – 株式会社東恩納組

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2016年5月12日建築部

基礎工事④

みなさんこんにちは。
工事部の神谷です。

今回のブログも前回に引き続き基礎工事の流れを書いていこうと思います。
捨てコンクリートが終わると鉄筋の配筋を行います。配筋は基礎の底にあたる底盤を先に行い、その後に基礎の立の部分にあたる立ち上がり部分を行います。鉄筋と鉄筋はハッカーという道具を使って結束線という細い針金で結んで固定します。しっかり固定しないとコンクリートを打設する際に鉄筋がずれてしまうことがあるので注意が必要です。
イメージ図↓
ファイル 890-1.jpg

配筋は設計図面と一致しているか確認することが必要になります。
配筋の形状、配筋の径、配筋の配置、配筋の高さ、配筋のピッチ等を確認する必要があります。
次に、基礎配筋の重ね継手、定着長さの確認を行います。
鉄筋を組んでいくと鉄筋を足さなければいけない時があります。その時に使うのが重ね継手で、重ね継手は40d(鉄筋の太さの40倍)が一般的です。
基礎のコーナー部分では立ち上がり部分の主筋が重なる部分を継手長さといいます。こちらの長さも一般的には40dです。

次にかぶり厚を確認します。かぶり厚とは鉄筋からコンクリートの表面までの距離です。
鉄筋を配筋する際にスペーサーブロックというサイコロのような形のものを下に敷きます。それを敷くことで鉄筋の下側のコンクリートの厚みを確保するためのものです。
基礎の立ち上がり部分のかぶり厚は40mm以上とし、底盤のかぶり厚は60mm以上とします。スペーサーが鉄筋からずれて、鉄筋が部分的に下がってしまい、必要なかぶり厚さをとれないことがあるので注意が必要です。
かぶり厚は鉄筋の酸化予防とコンクリートのクラック(ひび割れ)防止に必要になのでしっかり確認することが大事です。
イメージ図↓
ファイル 890-2.jpg

次に補強筋を確認します。基礎コンクリートに開口部等がある個所は、どうしても強度が低くなってしまうので、そのような個所では補強筋で補強する必要があります。ただし、開口部の大きさが60mm未満であれば補強する必要はありません。
イメージ図↓
ファイル 890-3.jpg

ファイル 890-4.jpg
以上が鉄筋工事となります。
次回は型枠工事について書いていこうと思います。