山留め工事について
みなさんこんにちは、営業部の宇江城です。
今回は基礎工事や地下工事を行う際に必ず検討する「山留め工事」について掲載していきます。
まず初めに、山留め(やまどめ)工事とは、地盤を掘削する際に、周囲の地盤が崩壊するのを防いだり、地下水が侵入してくるのを防ぐ仮設構造物のことです。
建物が完成すると見えなくなる部分ですが、工事中の安全、周辺環境への影響、施工品質を左右する非常に重要な工程です。
山留めには、山留め壁や支保工があるものとないものがありますので、今回は山留め壁について掲載します。
山留め壁による分類として、透水壁に親杭横矢板壁があり、止水壁に鋼矢板(シートパイル)壁、ソイルセメント壁、場所打ち鉄筋コンクリート地中壁があり、地盤や周辺環境などの調査を行い工法を選定していきます。
今回は代表的なものから3つを紹介していきます。
親杭横矢板壁
一般的には、H形鋼などの鋼材(親杭)を1~2m程度の間隔で地中に建て込み、その間に横方向へ矢板を入れて土を支える山留め工法です。
平面形状も自由度が高く、経済的で多くの現場で採用されている工法ですが、止水性がなく、地下水位が高い場合には排水方法を検討する必要があり、軟弱地盤では横矢板を設置する前に、地盤が緩み周囲の地盤が沈下したり崩壊する恐れがあるため注意が必要です。

鋼矢板(シートパイル)壁
鋼製の矢板(シートパイル)を圧入工法や振動工法により地中に1枚づつ連続して打ち込む工法です。止水性があるため、地下水の多い地盤や軟弱層などに適した工法で工事の規模にかかわらず用いられています。ただし、ジョイント部分のかみ合わせが悪い場合には水や土砂の流出が起こりやすいので注意が必要です。

ソイルセメント壁
単軸または多軸(3~5軸)のオーガーを使用し、セメント系懸濁液を注入しながら地盤を混合・攪拌して柱列状にソイルセメント壁をつくり、骨組みにH型鋼を立て込む工法です。止水性にすぐれ、施工性もよく、騒音、振動も少ない工法ですが、支保工として腹起しを取り付ける際には掘削時にH型鋼のフランジ面までソイルセメントを除去しなければなりません。

注意点
軟弱な地盤において土留め壁の根入れが浅い場合、山留め壁の背後の土が根切り面へ回り込み、根切り底面が膨れ上がるヒービングという現象がありますので注意が必要です。ヒービングが起こると土留め壁が崩壊し大事故に繋がります。そのため良好な地盤まで根入れ長さを延ばしたり、根切り底の地盤改良などの対策が必要となります。

建物づくりにおいて大切なのは完成後に見える部分だけではなく、山留め工事のような基礎段階の一つひとつを丁寧に積み重ねることが、作業員の安全を守り、周辺環境への影響を抑え、結果として品質の高い建物につながると私たちは考えています。
東恩納組はこれからも見えない部分にも手を抜かず、お客様に安心していただき、安全で品質の高い建物を提供していきます。
今後ともよろしくお願いいたします。













































