紀元初期頃~300年代の建築史 – 株式会社東恩納組

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2016年7月20日建築部

紀元初期頃~300年代の建築史

こんにちわ
工事部のチカラです♪

暑さに負けず、元気よく今年の夏も乗り切っていきましょう!!

今回の私のブログでは、紀元初期頃~300年代の建築史を記事にしていきたいと思います。
『ハドリアヌスの霊廟(れいびょう)』
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※霊廟とは先祖や偉人などの霊を祭ったお宮

139年頃建造
場所:イタリア ローマ

世界で一番小さな国、バチカン市国。
その小さな国にそびえ建つサン・ピエトロ大聖堂。
大聖堂の正面にはサン・ピエトロ広場があり、広場から東へまっすぐ進んで行くとハドリアヌス霊廟が見てきます。
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ハドリアヌスの霊廟はまさにローマ版のピラミッドとされていました。
ローマで3番目に長いテヴェレ川の右岸にあり、壮大な円の形をしています。
巨大な四角い基壇に建つこのモニュメントの柱廊を備えた円形状の建物は直径が約62m、高さ約21mもあり、総コンクリート造りで、パロス島産の大理石で仕上げられています。
この円形状の部分には建設当時たくさんの彫刻で囲まれていたとされています。
この上にはさらに柱廊のある円形状の建物が重ねられ、頂上部には太陽を象徴したハドリアヌスが洗車を引く象が設置されていました。

ファイル 941-2.jpg
建設当初とされるハドリアヌス霊廟

6世紀頃、ハドリアス霊廟は少しずつ形を変え城塞へと変わっていきます。
その際頂上には大天使ミカエルの像が設置され、そのミカエルの像にちなんで、サンタンジェロ城と改名されるようになりました。

ファイル 941-3.jpg
大天使ミカエル像

その後、ローマ歴代皇帝の墓となり、14世紀以降は歴代のローマ教皇によって要塞として強化され、法王の住居をはじめ、捕らえた人々を収監する牢獄や避難所など、さまざまな用途に使われていました。
特に、無実の罪を着せられて殺された歴史上で犠牲になった人物も多く、数々の伝説が今でも語られています。

時代は変わり1933年以降、このサンタンジェロ城は博物館として現在もなお利用され続けています。
築およそ1900年!!素晴らしいですね☆

1277年からは、わずかに離れたバチカンの大聖堂サン・ピエトロと秘密の通路でつながっていたとされていました。が、現在では映画の舞台などでも使用され、有名な場所となってしまっています。

ファイル 941-5.jpg
秘密の通路

今回はここまで!!
次回は300年~500年頃の建築史を記事にしたいと思います。

以上、現場のチカラでした♪