防虫防蟻処理
皆さんこんにちは。
今回は防虫防蟻処理の種類と施工内容をお伝えします。
防虫防蟻処理とは、木材などの木を好むシロアリなどの害虫による被害を防ぐ為に行います。主に住宅の土台、柱等の木材に対して専用の薬液を散布や塗布又は圧入することでシロアリの被害を防いでいきます。
防虫防蟻処理の目的
1.建物の耐久性の向上
シロアリは木材を食害するため、対策をしないで放置すると建物の構造部に深刻な被害を与え、耐久性を低下させてしまいます。防虫防蟻処理を行うことで、建物の寿命を延ばすことができます。
2.資産価値の維持
住宅のどは築年数や性能等で不動産価値が決まります。その中で価値が下がる原因の一つにシロアリ被害があります。一度シロアリ被害にあったら建物の構造耐久値が落ち建物の価値も落ちます。その為に適切な防虫防蟻処理をすることで、建物の資産価値を維持することができます。
3.健康被害の阻止
シロアリ被害によって発生する腐朽やカビがアレルギーの原因になり健康被害を引き起こす可能性があります。防虫防蟻処理はシロアリ被害を防ぐ為、健康被害を未然に防ぐことができます。
防虫防蟻処理は人の健康と建物の価値を守る大切な作業です。
次に、防虫防蟻処理の種類について
1.土壌処理
建物の基礎部分の床下土壌に薬液を散布して、シロアリが建物内に侵入するのを防ぎます。新築の場合は床下と建物周囲1mは土壌処理を行います。
2.木部処理
木材の表面に薬液を散布・塗布したり、木に穴を開けて薬液を注入したり又は加圧機を使用して穴を開けずに注入する工法を行いシロアリによる食害を防ぎます。
3.ベイト工法
毒餌を各所に配置して、シロアリや他の虫を駆除する工法です。虫は仲間の死骸も食べるので、連鎖して巣ごと駆除できます。
4.シート工法
防蟻・防湿シートを床下に敷き、シロアリや他の虫の侵入を防ぎます。
以上の4つが防虫防蟻処理の種類です。
次は、注意事項です。
1.定期的なメンテナンス
防虫防蟻処理の効果は一般的には5年程度とされています。その為、定期的な処理を行いましょう。
2,築年数や状況に応じて判断
築5年未満の住宅やアパートなど上層階でもシロアリ被害にあう恐れがあります。そのため状況や環境に合わせて施工内容を判断しないといけません。
3.健康被害
小さな子供やお年寄りが居る家では薬液を使用した工法は控えてください。人体には害は少ないですが、免疫力の無い子供やお年寄りには危険です。知らずに薬液に触れて目や口を触ったら炎症を引き起こします。また、密閉した場所で薬液を使用したら匂いで気分を悪くする恐れもあるので十分な換気を行いましょう。
以上の内容が防虫防蟻処理の主な説明です。シロアリは建物を破壊するだけではなく、人の健康被害も出す厄介な害虫です。コンクリート造だから大丈夫と思っていても家の中で使用している造作物には木材が沢山使われているので決して安心してはいけません。少しでも異変を感じたら専門家に相談してみてください。
以上喜瀬からでした。