渡嘉敷調整池建設工事
皆様、お疲れ様です。
東恩納組土木部の東江(あがりえ)です!!
久しぶりのブログになりますが、本日は私たちが配属している渡嘉敷調整池建設工事において活用している数学の事に関して記載していきたいと思います!!
私たちの現場では調整池といわれる浄水場施設の一部、簡単に言えば水タンクを建設する工事となっております。
この水タンクは完成時、1600tの水が貯水されるタンクで、イメージがわかないと思いますが皆さんの自宅によくあると思われる、2Lの水に換算すると、80万本の量になります。
それでもイメージがわかないですね。
まあ、本題はそこではありません。
皆さん中学、高校生の時期に「ピタゴラスの定理」という言葉を聞いたことがありませんか?
私たちの現場のタンクは円形になっています。その為、構造物がある方向の90°の垂直線や30°の垂直線を引かなければなりません。
その際に活用できるのが、学生の頃は使わないだろうと思っていたピタゴラスの定理なのです。
ピタゴラスの定理とはどんなものか、それはまず下記をご覧ください。
まず直角三角形でないといけませんが、cの斜辺はaの二乗とbの二乗を合計し、合計したその平方根が値になります。
私たちの現場ではある一本の線から30°の線を引かなければならない時があり、それを出す為、このピタゴラスの定理を活用します!
半径11.2mのタンクの十字の基準線から30°の線を引きたいとなった場合、1:2:√3の三角形が必要になります。
例えば、aを0.55m、bをx、cを1.10mと決めます。
その場合xを求めるには上の画像の公式を使い、0.55×0.55+x=1.1×1.1となります。計算は省きますがxの値は0.9526になります。
この値をbに入れて、現場道具の差し金を使用し、中心から横に550mm行ったところと縦に952.6mm行ったところに印をつけ中心から印に向かって水糸を引っ張れば基準線から30°の線が出来上がるということです!!
文字だけで少しわかりにくいかもしれませんが、図面を記載できないので、もし気になれば東恩納組までぜひお越しください!!
次は現場の進捗を載せていきたいと思います。
本日話したタンクの工事が少々進んでいると思いますので!!
以上、土木部の東江でした!