マットレス工法について
皆さんこんにちは!建築部の新垣(元)です。
今回のブログは、マットレス工法についてお伝えしていきたいと思います。
この工法は主に河川や海岸、護岸、橋脚廻り等で洗堀を防止し、基礎や地盤を保護
する為の工法となっており、石やコンクリートブロックをマット状に連結し、地盤上に敷設して構造物を安定させるのが特徴です。
他にも擁壁や盛土の地盤補強にも広く使われています。擁壁の背面土中に敷設する事で、壁を支える地盤を補強し構造物の安定を
高める事が出来ます。
マットレスは柔軟性と透水性も備えており、地盤の変形に追随しながら水圧の影響を受けにくい為水中施工にも適しています。主に護岸基礎部の保護や法尻の洗堀防止に用いられています。
またこのマットレス工法では、補助的に「ジオテキスタイル」や「ジオグリッド」といった地盤補強用のシート材を使用する
事があります。
「ジオテキスタイル」は布のようなシートで、土と石が混ざらないようにする他、水を通して土の流出を防ぐフィルターや分離の役割を持ちます。また、土中に敷設する事で地盤全体を引き締め、擁壁の背面や盛土の補強材として地盤の安定性を高める事にも利用されます。つまり、ジオテキスタイルは地盤を守り、補強する布のような存在です。

←現在私が配属している現場でも
マットレス工法での施工が行われており、
擁壁の基礎地盤の補強でジオテキスタイル
を採用しています。
一方「ジオグリッド」は格子状(網目状)に成形された合成樹脂製の補強材で、引っ張りに非常に強く土をつかんで支える事で地盤のせん断変形を抑える働きをします。さらにジオグリッドは、擁壁の背後に層状に敷設する事で、壁を支える土を強化し、全体の安定性を高める効果があります。
このようにマットレス工法は、ジオテキスタイルによる分離・保護機能と、ジオグリッドによる補強・安定機能を組み合わせる事で、
洗堀防止効果と地盤安定性を高める優れた施工法となっています。
11月に入って、寒くなったり熱くなったりと気温の寒暖差で体調をくずしてしまいそうな時期ですが、
しっかり体調管理を行い日々の業務に取り組んでいきたいと思います。
今回はここまで、以上新垣でした。













































