(仮称)北谷町北谷一丁目マンション計画新築工事より – 株式会社東恩納組

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2026年1月23日建築部

(仮称)北谷町北谷一丁目マンション計画新築工事より

皆さんお疲れ様です。建築部の大城です。

配属現場の「(仮称)北谷町北谷1丁目マンション計画新築工事」では、少しづつではありますが、全体工程表よりも前倒しで作業が完了しており、順調に工程は進んでいます。

今回は鉄筋工事のガス圧接継手の話をしたいと思います。

鉄筋同士を接合し一体化させ、1本の構造体とすることを「継手」と呼びます。継手には種類があり、

①重ね継手  ②ガス圧接継手  ③溶接継手  ④機械式継手 があります。

細い径の鉄筋は重ね継手がよく用いられ、当現場でもD10~D16までは重ね継手を行っています。また、コンクリート強度や鉄筋の降伏点で重ね継手の長さや位置等が決められており、構造特記仕様書に則って施工を行っております。

柱や梁の太い径の鉄筋はガス圧接や機械式継手がよく用いられ、当現場は構造特記仕様書により、ガス圧接継手にて行っております。

 

このガス圧接継手は、鉄筋同士を突き合わせ、炎により加熱を行い、鉄筋同士を結合させます。この際の注意点、施工方法は以下となります。

①圧接時の天候

→圧接中に風が吹くと加熱炎が乱され、適切な加熱不足や、加熱不足による端面の酸化に繋がります。強風時(風速4m/s以上)の施工を避けたり、風よけを設ける必要があります。そのほかに雨天時の施工は、風と同様適切な加熱を行うことが出来ないため、原則中止ですが、テントなど環境を整えて行う場合もあります。

②鉄筋端面の処理

→鉄筋端面(結合部)の錆や泥等の不純物を機械を用いて取り除くことで、密な金属結合に繋がります。また、鉄筋端面を直角に整えることで、鉄筋端面同士を隙間なく密着させることができ、より密な金属結合に繋がります。端面の処理は主に「鉄筋冷間直角切断機」を使用します。

③加熱作業

→溶接部を加熱する炎は還元炎と中性炎の2種類あります。還元炎は加熱用燃料ガス(アセチレン)の割合が多く酸素が少ない炎で、青白い炎の特徴があります。酸素量が少ない為、加熱部の酸化を押えながら加熱を行うことが出来ます。中性炎は加熱用燃料ガス(アセチレン)と酸素が同量の炎で、明るい青色の円錐型をしており、加熱温度を高くすることができます。加熱初期は酸化を防ぎながら還元炎で加熱し、溶接端面同士が閉じたら中性炎に切り替え、1200度~1300度まで加熱、溶接を行います。

④加圧作業

→溶接部の加熱状況に応じ、鉄筋の軸方向に対し加圧(30Mpa以上)します。(一次加圧、二次加圧、最終加圧)適切なタイミングで加圧を行うことで、結合部の大きさや長さなど、結合品質を確保します。

⑤結合部の維持

→鉄筋同士の結合後、結合部が冷える際に再結晶化が行われます。原子レベルで再結晶化、接合部が一体化するため、鉄筋同士の境界が無くなり、接合部の強度は元の鉄筋と同等、1本の鉄筋となります。その為、結合部が赤熱している状態で外してしまうと、再結晶化に影響がある為、結合部が冷めるまで、加圧器具は取り外してはいけません。

 

上記圧接部の施工品質が悪いと、鉄筋同士が一体化しない為、地震等の揺れが起きた際、鉄筋本来の役割(コンクリートの引張力の負担)が果たせず、柱や梁が折れるといった大事故に繋がります。圧接作業は構造体としてとても重要な作業の為、圧接作業は圧接技量有資格者による施工が義務付けられています。また、圧接後、正しく結合がなされているか、検査も行います。(抜き取り試験)その検査については次回のブログで説明したいと思います。

如何でしたでしょうか。ガス圧接継手の作業一つ一つ、しっかりと意味、役割がありました。他の作業、工種でも同様だと思いますので、作業を深堀し、知識を深めていけたらなと思います。ご拝読ありがとうございました。

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