「(仮称)グレイスハイム上間新築工事」の今後は!? – 株式会社東恩納組

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2024年4月12日建築部

「(仮称)グレイスハイム上間新築工事」の今後は!?

ブロックをご覧の皆さん、約1ヵ月半ぶりの再会となります。
建築部の上地です。

 

さて、本工事も苦戦しながらも今年の1月末に無事工期内での引き渡しに至ることがで、3月19日より入居者が段階的に入居を開始しているところであります(4/10時点でも継続中)。
入居者様におかれましては、新しい環境での新生活に心を弾ませている時期だと思いますが、その大舞台に少しながらも携わることが出来た事を嬉しく思うところであります。

しかしながら、そういった入居者様の期待とは裏腹に、建物も生き物で、時間の経過とともに「いろんな不具合が生じてまいります」
そういった不具合の中で、比較的多いのが壁紙のジョイント部分の「※1目隙(めすき)」によるクレームが大半を占めています。よって
、今回のブログではこの「目隙」の原因と防止という形でまとめさせていただきます。

 

※1:目隙の正体は壁紙を張り合わせてカッターで壁紙を切る際に力を入れすぎて石膏ボードまで切ってしまった為に起こるカッター傷になります。
放置しておくとどうなるか?このカッター傷を放置しておくと壁紙と壁紙の繋ぎ目が開いてしまう目隙という現象が起こることになります。

 

目隙事例写真①👇下地石膏ボードにできたカッター傷

目隙事例写真②👇クロス仕上げ面にできた隙間

壁紙施工の基本は下地処理にあり、下地処理によって仕上がりの良し悪しが決まると言っても過言ではありません。一般的な留意点を守り下地を平滑に処理を行う。

 

【石膏ボード及び合板の下地処理】

準備の第一段階として、まず下地のチェックを行います。
下地である石膏ボードの下地が堅固で動かないか、目違いや又ジョイント部分に下地受け材等が正確に取付られているか、そして下地に凸凹が無いかを確認する。
平滑な仕上げを求めるためにも非常に重要な確認作業です。その後、ボードジョイント部分やビス部分に丁寧にパテ打ちを行い、不陸の無いようにサンダー掛けを行う。
なお、下地が透けるのを防止する為にボードの色に合わせたパテを使用する。

 

【コンクリート面の下地処理】

クロス糊がコンクリート下地に急激に吸われて恐れがあるので、仕上げ材にふさわしいシーラー処理を行う。

 

【施工手順】

このような「目隙」の原因となってしまうが、壁紙施工時に下地保護用の「下敷きテープ」を使用せずに施工した可能性があります。
下敷きテープはクロスのジョイントカット時にカッターの刃が下地(石膏ボード)まで入ってしまうのを防ぐことで下地を傷つけにくくして施工後に数週間から3ヶ月程度で発生する目隙を防止するものです。
インナースペースではこのような目隙が発生しないように下敷きテープを使用して防止しています。

 

【上図解説】

上より一段目図→目隙の原因となる。下地石膏ボード面への傷を防止するためにクロスと下地石膏ボードの間に下敷テープ(緑色部)を設置して重ね切りを行う。
上より二段目図→重ね切り後は不要な部分を取り除く(青色部、紫色部、緑色部)。
上より三段目図→不要な部分を除去後は、一枚目(右側クロス)を先行接着させて、次に二枚目(左側クロス)を押し込むように合わせる。段差の厚み分長くカットできる考えである。
上より四段目図→仕上げにローラー掛けすることで、ジョイント箇所を押し合い施工後にクロスが縮んでも目隙の出ずらいジョイントになる。

 

建築現場で長い問題の一つである「壁紙の目隙(めすき)」防止について、まとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?引き続き良い物作りに努めてまいります。今回はこれでブログを閉じたいと思います。                             では次回一か月半後にまたお会いしましょう。

By 建築部 上地 透

 

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