「(仮称)グレイスハイム上間新築工事」8月度進捗状況報告
ブログをご覧の皆さん、約1ヵ月半ぶりの再会となります。
建築部の上地です。
さて、前回ブログで基本的な防火水槽の設置を紹介してきましたが、今回は本現場での実例を紹介して防火水槽のテーマを締めくくりたいと思います。その前に工事の今後の動きを紹介しますと、①安全祈願祭→6/21完了②工事の着手→7/下旬(造成工事着手)進行中で9月中旬で造成工事を完了予定です。そして、いよいよ本格的に建築工事が10月よりスタートしていくことになるでしょう!どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
令和4年8月2日の現場前景写真(北側より観る)
さて、本題のブログ内容ですが「防火水槽」についての総集編として本工事の実例を紹介します。
【防火水槽の仕様】 ①型式記号→ASH322-Ⅲ型N-0.4/1.0 ②認定番号→防-84100-1号 ③容量→40㎥ ④設計荷重→T-25 ⑤土被り→10㎝~100㎝
【基礎築造】 基礎仕様ですが、地耐力に応じて ①N値が8以上の場合は均しコンクリート設置(無筋コンクリート) ②N値が5以上8未満の場合は鉄筋コンクリート設置(厚150mm) →今回採用 ③N値が5未満の場合は監理者との協議による
【ミーティング】 ①設置作業に先立って、作業手順を十分に確認する ②製品の最大荷重が約10t近くに及ぶので揚重機の転倒に注意
【消防による製品検査】 ①設置に先立って那覇市消防本部の搬入時の確認 ②「社団法人日本消防設備安全センター」の認定プレートの確認
【二次製品の設置】 ①高低調整の為、敷モルタルを敷き均しながら、墨だし位置に設置していく
②一個目を設置したら、随時二個目、三個目と標準タイプ二次製品を設置
③標準タイプ二次製品を3個設置完了後に両端の小口タイプ二次製品を設置 ④小口タイプ二次製品を設置したのち、投入孔タイプ二次製品を設置してほぼ完了となる
【緊張作業】 ①製品の一体性を持たせるために、製品の四隅をφ13mmPC鋼棒で緊張作業を行う
※緊張力→32MPa(80kN)
②上記写真の小口面の四隅に見えるのが緊張部分である ③下記写真は緊張後のグラウト注入状況の写真である
【止水処理】 ①二次製品接合部には20mm×25mmの目地が有りその部分をウレタン系シーリング材で止水処理を行う
【消防による水張試験】 ①止水処理後、7日間の養生期間の後水張試験を行い消防の確認を得る ②水張後24時間経過の後に水位が10㎝未満の低下なら問題無し ※今回は1㎝未満の低下でした ③投入孔の立ち入り部からボルトが突出していますが、将来的にはこの高さにマンホール蓋が取り付く予定(外構工事にて)
【埋戻し】 ①消防の水張試験をクリアしたら後は防火水槽を埋戻しに移行します。 ②巻出し間隔@300にて埋戻しを行う
【完了】 ①これにて、一旦完了となりますが、造成工事(擁壁築造)工事完了後に土被り600mm程度まで埋める
②最終的には外構工事(来年末頃)でマンホールを設置して最終の消防検査を受ける
以上、3回に分けて勉強してきました防火水槽の仕様でしたが、今回は総集編としてまとめました。
少しはご理解して頂けたでしょうか?
それでは次回にまたお会いしましょう。
By 建築部 上地 透