「琉球石灰岩」
みなさんこんにちは、建築部の小浜です
今回、私が掲載する内容は、「琉球石灰岩」についてです。
琉球石灰岩とは、海中の珊瑚や貝殻などが海底に堆積してできた岩のことです。沖縄本島中部、南部、また宮古島、多良間島、久米島など沖縄諸島全域に存在しており、保湿性、通気性に優れている特長と、珊瑚等の化石模様が織りなす味わい深い素材感により、沖縄県では、古くから建材として用いられ、道の石畳や家の石垣などのほか、首里城などでも使われています。
現在でも、那覇空港や水族館、リゾートホテルなどの内装、外装でもよく目にします。
現在、私が配属されている現場でも外壁の一部に使用しています。
特徴1
美しい象牙色と大小さまざまな穴を持ち、タイルなどにはない天然素材ならではのやわらかな印象を建物に与えてくれる。
特徴2
琉球石灰岩の無数の穴は、見た目がいいだけではなく、表面の温度上昇を抑えてくれる役割も持っています。太陽からの直射日光を受けても熱くなりにくい。
~仕上げ方法~
切肌仕上げ
機械で切断したままの表面仕上げで、琉球石灰岩の象牙色の色彩と無数の穴がほかの石材にはない表情を持つため、この切断しただけの状態でも装飾材として十分な魅力を持っています。
ビシャン仕上げ
ビシャンで叩くことにより切断しただけの状態よりナチュラルな印象を与えてくれます。また、滑り止め効果も併せ持つため、屋外の舗装材にも多用されます。
割肌仕上げ
原石をゲンノウなどで適当な大きさ、厚みにしたもので、表面hがゴツゴツとした自然な仕上がりです。石積みにも似た風情がこの仕上げの最大の魅力となります。
磨き仕上げ
機械で切肌仕上げした表面の穴を埋め、光沢を出した仕上げを「磨き仕上げ」と呼んでいます。この光沢が大理石にも似た風情を生み出します。
簡単ではありましたが、今回はここまでとさせていただきます。
以上、建築部の小浜でした。