『防煙区画』
皆さんこんにちは、建築部の小浜です。
今回私が掲載する内容は『防煙区画』についてです。
防煙区画とは、火災時の煙が一定の規模でとどまるように、防煙壁(垂れ壁・間仕切り壁)によって防ぐ区画のことです。
なぜ、防煙区画が必要かというと、火災時の煙を建物全体に広げずに外へ排出する為です。
火災時による死者は、火による焼死よりも煙による窒息死が多いようです。なので、防煙区画で煙を留め、拡散を抑えることが必要になります。
また、それだけでは不十分なので排煙設備も必須になります。
防煙壁は、「間仕切壁、天井から500mm以上下方向に突出した垂れ壁、その他これらと同等以上に煙の流動を妨げる効力のもので、不燃材料で造る、又は覆われたもの。」と定義されています。
【図-1】②をコンクリート・ALC 等の不燃材料で造った場合
①の壁紙・塗料等の仕上は不燃性能は問われない。
【図-2】①および②を不燃材料として大臣認定を受けた壁紙・塗料等の仕上げとした場合
②について不燃性能は問われない。
【図-2】①がない場合で、②を不燃材料の化粧ボード等とした場合
③について不燃性能は問われない。
~ 設 置 規 定 ~
防火区画 … 排煙設備が必要になった建築物は500㎡以内前に、防煙区画が必要とされる
異なる排煙方法を用いる場合 … 防火区画または間仕切り壁による防煙壁となる
排煙口の設置 … 天井の高さが3m未満の居室における排煙口の設置高さ(下端高さ)は、天井から800mm以内、かつ防煙垂れ壁の下端より上の部分。
以上、今回はここまでとさせていただきます。
建築部の小浜でした。