あと施工アンカー
みなさんこんにちは、建築部の宮里です。
今回は、私が配属している現場(沖縄県立中部病院放射線治療センター改修工事)であと施工アンカーの工事を行ったので、皆さんにも共有したいと思います。
まず、アンカーには、先付アンカーと後付アンカーがあり、母材コンクリートを打ち込む前に所定の位置に設置しておくアンカーが「先付アンカー」であり、母材コンクリートの硬化後、所定の位置に穿孔などを行い固着させるアンカーを「後付アンカー」と言います。 即ち、「あと施工アンカー」は、穿孔した母材の孔に固着機能によって固定されるアンカーで、埋め込み方法などによって、「金属系アンカー」「接着系アンカー」「その他のアンカー」に分類されます。
その中でも中部病院改修工事現場では「接着系アンカー」を使用しています。
接着系アンカーとは、母材に予め穿孔した孔に充填した接着剤(カプセル方式又は注入方式)が化学反応により硬化し、定着部を物理的に固着するものをいいます。
次に施工手順です。
1.穿孔状況
2.穿孔後 清掃状況
3.清掃後穿孔長確認状況
4.ケミカル注入状況
5.鉄筋差し込み状況
6.鉄筋径確認状況
このような工程で施工し、施工から24時間後に引張試験を行います。
あと施工アンカーは、既存の鉄筋コンクリート躯体と新たに設ける耐震壁間が円滑に力の伝達をするように、本体を既存の躯体に埋め込み他端を増設耐震壁に定着するアンカーのため耐震改修工事で用いられています。
今回はあと施工アンカーについて記載しました。
以上宮里でした。