おもろまちの現場より – 株式会社東恩納組

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2024年6月13日建築部

おもろまちの現場より

皆さんこんにちは!
建築部玉城です。

おもろまちの現場では3階躯体の打設が終わり、今4階躯体に取り掛かっています。
梅雨時期の雨でコンクリート打設直前まで不安でしたが何とか無事打設することができホッとしています。
3階躯体の打設が完了し現場では1階の型枠解体・地下ピットの型枠解体を進めている状況です。
解体が終わりましたら墨出し、内部チェック等内部工事を順次進めていく予定となっております。

 

内部工事が始まるということなので、復習もかねて断熱材の種類や工法、特徴など勉強してみました。

まず初めに断熱とは何か?
断熱とは建物を熱の伝わりにくい素材で包み込み外気温や太陽の日差しの熱が室内に伝わるのを抑えることを言います。

断熱施工をすることにより室内の温度が一定温度に保てるようにして省エネや冷暖房設備の不可を減らしたり、結露を防止することができます。
熱の伝わりやすさを熱伝導率といい、この値が小さいほど熱が伝わりにくくなります。
分かりやすい例をあげると、鋼材は370w(m・k)と高めでフライパン等触ったまま火にかけるとすぐに熱くなって触れなくなりますね?
反対に水は0.6w(m・k)と鋼材に比べると小さく触っていたとしてもしばらくは触り続けることができます。
これをもっと熱伝導率の小さい断熱材を用いて施工しています。

ちなみにですが、木材50mmと同等の断熱性能を得るために必要な厚みは
土とれんがが200mm
コンクリートが550mm
鋼材で1056mm必要になります。

そして下であげていきますが、グラスウール100mmと同じ断熱性能を得るために必要な厚みが
木材で300mm
れんが、土で1250mm
コンクリートで3200mmとなっています。
こうして数字で見ると断熱材はとても便利なものですよね。

断熱材といっても種類があり、それぞれ特徴も違います。
断熱材を大別すると「繊維系」「発泡プラスチック系」「自然系」の3つに分けられ
そこからさらに繊維系は「無機質繊維系」「木質繊維系」の2つ、発泡プラスチック系は「EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)」「XPS(押出法ポリスチレンフォーム」「硬質ウレタンフォーム」「フェノールフォーム」の4つ、自然系は「羊毛断熱材」「炭化コルク」の2つに分かれます。

無機質繊維系は「ロックウール」「グラスウール」の2種類、木質繊維系は「セルロースファイバー」「インシューレーションマット」の2つにそれぞれ細分化されます。

無機質繊維系断熱材の特徴としましては
・フェルト状・ボード状のものが多い
・はめ込み工法、張り付け、吹込みと様々な工法で施工することが可能
・湿気対策が必要

代表的なものがグラスウールとロックウールであり、特にグラスウールは安く防音効果もあるのでよく使用されています。

ただ、結露水などで濡れてしまうと断熱性能が低下してしまう為外壁に使用する際は湿気対策が必要になります。

 

次に発泡プラスチック系ですが
特徴として
・吸水性が低く、湿気に強い
・張り付け・型枠打込み・吹付け工法に対応
・耐熱性が低く、紫外線に弱い

プラスチック系断熱材はプラスチックを二酸化炭素などのガスで発泡させ、内部に無数の空気層を形成した断熱材です。
無機質繊維系に比べて吸水性が低く断熱性能が高いですが耐熱性が劣り紫外線に弱くなっています。
押出法ポリスチレンフォームは軽量で吸水性が低く、現場加工が簡単で圧縮強度が高い為現場でよく使用されています。
フェノールフォームは樹脂を硬化剤や発泡材を混ぜ合わせ混合加熱している為耐燃焼性能が優れており、不燃材料として認定されているものもあります。

最後に木質繊維系・自然系断熱材ですが
木質繊維系は木やパルプ等繊維を積層させた断熱材でインシュレーションマットは蓄熱性が高く、セルロースファイバーは調湿性・吸音性・難燃性があります。
自然系断熱材で羊毛断熱材は発火温度が約600℃と高く燃えにくくなっています。炭化コルクには防ダニ効果があり、調湿性や防音性にも優れます。

詳細をあげると
インシュレーションマットは木材チップを繊維状にほぐした後フェルト状に成型し乾燥させた断熱材で軟質繊維版とも呼ばれています。
セルロースファイバーは新聞紙を繊維状にほぐし、難燃材・撥水材を添加したばら状の断熱材で主に吹込み工法で使用されます。
羊毛断熱材はカットした羊毛を洗浄後多層に重ねて空気を含ませたフェルト状の断熱材で難燃繊維として認められています。
炭化コルクはコルク樫からはぎ取った樹皮を高温で焼いて炭化させた後成形したボード上の断熱材になります。

 

こうして復習してみると種類・特徴だけでも学ぶ部分が多く、施工時に良い提案につなげることができるのではないかと考えさせられました。

断熱材それぞれメリット・デメリットがあり、適した使用場所がある為性質を十分に理解し、正しく施工することでより良い建物を作り、快適で過ごしやすい空間を作っていけるように日々精進して頑張っていきたいと思います。

以上建築部玉城でした。

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