なかがみ西病院改修工事より – 株式会社東恩納組

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2023年5月25日建築部

なかがみ西病院改修工事より

皆さんこんにちは! 建築部玉城です。

熱くなったり冷え込んだりと不安定な気候が続いていますが体調管理は大丈夫でしょうか?
不安定といえば久しぶりに5月に台風が発生しました。このままいくと6月頭には沖縄本島に接近してきそうですので台風対策など準備する方は早めの対応を心がけてください。

5月に入り梅雨もやってきました!
急な雨や大雨による洪水、冠水などにも気を付けていきましょう!

さて、今現在私はなかがみ西病院の改修工事の現場にて作業を行っています

そこでコンクリートの打設にて壁に杉の模様をつける施工を行いましたのでそれについて書いていきたいと思います。

まず、よく話の中で聞くのは杉板張り、杉板型枠コンクリートですが
正式には杉板本実(ほんざね)型枠コンクリート工法といいます。

 

名前からはわかりにくいかもしれませんが、簡単に表すとコンクリートの表面に杉板の木目をプラスして見た目を美しく見せるというものですね。

こういった木目を見せる為に杉板には表面の凹凸を浮き立たせるように削ったりした表面加工がされており、それが浮造り加工と呼ばれています

そして名前の中にある本実ですが
これは板材の側面が凹凸になっており板材それそれをぴったりと結合できるように加工されたものになります

実際に施工する場合ですが、型枠建て込みの段階からとても気を遣う繊細な工事になり
模様そのままにする打ち放しになる為杉板を止める際の釘や型枠セパレータのピッチ割(表面に見えてくる為)や鉄筋配筋時にぶつけてしまわないようにしたり、打設時バイブレーターを入れる際に杉板型枠の反対側に差し込む等慎重な作業となります。

そして打設後型枠解体の際も一枚一枚丁寧にはがしていく必要があります。

しかしそれらすべて終えた後に出来上がった仕上がりをみると頑張ったかいがあったと達成感がうれしさもあります。

他に似たような工法がないのか調べてみましたら
発泡剤ではつり模様やレンガ模様など様々な模様がつけられる枠(軽量で施工性も高い)や型枠を用いずにあらかじめ表面に模様がついているパネル(裏面をアンカーに溶接したり)を使ったりと型枠廃材が出ないような環境配慮型の施工方法も生み出されていて見ていて楽しくなってしまいました。

日々建築の工法もどんどん進化しており、常に調べてより良い施工法を行っていけるようにしていかないといけないと感じました。

改修工事は新築工事と違い難しいところだらけですが工夫しながら施工を進めていきたいです。

以上建築部玉城でした!

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