なぜ鉄筋コンクリート造が多いのか?
こんにちは!建築部の大城です!
最近福岡へ行く機会があったのですが、沖縄本島と違い、木造住宅が多く、別世界へ来たのかと毎回驚かされます。
雰囲気も良く、見慣れない光景なので、ついつい散歩がてら写真を撮ってしまいます。
そもそもなぜ、沖縄では木造住宅が少なく、鉄筋コンクリート住宅が多いのか疑問に思ったので、ちょっと調べてみました。(※諸説あります。また、個人的見解も入っています。)
元々沖縄の住宅は、皆さんご存知の赤瓦の住宅で建てられていたので、木造住宅が無かったわけではありません。
しかし、過去の沖縄戦により、多くの住宅が被害、焼失してしまいました。
修復や立て直しを行うにも木材が必要ですが、これも戦争で焼失してしまい、材料不足にもなっていました。また、突貫で補修、建てた木造の建物は弱く、とても台風に耐えられるものではなかったようです。
戦争後の米軍統治化の際に、台風に強いということで、鉄筋コンクリート造の建物が広まっていきました。また、行政も鉄筋コンクリート造を推進することにより、沖縄県内で急速に広まったと言われています。
見慣れた建物群でも、沖縄戦が関係しているのだと実感しますね。
今回、本土の木造住宅の写真を撮影してきましたので、一部をお見せしたいと思います。
↑通りに並んでいるのはすべて木造住宅でした。雰囲気がいいですね。
↑ほとんどの住宅は、沖縄ではあまり見かけない灰色の瓦で覆われており、妙に統一感がありました。
↑斜面に立ち並ぶ住宅。外壁は木板や漆喰、サイディングやタイル等様々でした。
↑年期の入った木板張りの住宅です。味がありますね。
今回は以上になります。ご覧頂き、ありがとうございました。