ウレタン系塗膜防水について
皆さんこんにちは!建築部の新垣 元輝です。
今回のブログはウレタン系塗膜防水について書いていきたいと思います。
始めに、ウレタン系塗膜防水の特徴として液状の防水材を使用する為複雑な形状の場所でも施工が可能という特徴があります。
その特徴から、施工場所としてバルコニー床・庇・屋上・側溝などで多く用いられているそうです。
そんなウレタン系塗膜防水ですが、大きく分けて「密着工法」、「絶縁工法」の2種類の施工方法があります。
まず「密着工法」についてお伝えしたいと思います。
「密着工法」は下地に直接ウレタン防水材を塗り重ねる工法となっており、その上にメッシュの補強布等を貼り付けたりしますが、
私が配属している現場では、ガラスクロス(網目状ガラス繊維補強布)を貼り施工が行われています。
話は戻りますが先程の補強布を貼り付けた後、上からウレタン樹脂材等を一定の厚さに
なるまで塗り重ね、最後に仕上げのトップコートを施して完了となります。
密着工法の主なメリットとして、
【小面積で複雑な箇所の防水にも施工が可能】【液状なので連続塗膜が形成できる】
【比較的施工が短期間で、低コストで抑えられる】【既存防水層の上から塗ることが可能】
などが主に挙げられています。
次に「絶縁工法」について説明したいと思います。
絶縁工法は、通気層の部分が浮いた状態で防水工事を施す方法です。工事次第では「通気緩衝工法」と呼ばれることもあるそうです。
ちなみに私の現場では絶縁工法と密着工法の2つの工法で施工が行われており、
主に絶縁工法が平場用、密着工法が立上り用という風に互いの特徴を活かした部分で施工場所が分けられています。
施工手順で言いますと、コンクリート下地の上部に通気シートを付け、ウレタン防水材を塗り、絶縁マットを固定させたうえで
塩ビシートを付けるなど、防水層を設ける工法になります。
コンクリート等から出る水分を出すための脱気筒が取り付けられている点では絶縁工法ならではの施工方法だと思います。
今回ウレタン系塗膜防水についてお伝えしましたが、他にも防水工事には種類がありますので
また今度お伝えしたいと思います。
以上、建築部の新垣でした。