コンクリートあれこれ~その12~【劣化症状の調査方法】
こんにちわ!
工事部のチカラです♪
台風9号接近していますね。。。
皆様のご自宅や職場での対策はお済でしょうか??
風も強くなっているので、外出する際はお気をつけて!
今回のコンクリートあれこれは、劣化症状の調査方法にはどんなものがあるのかを記事にしたいと思います。
コンクリート構造物の調査を行う際は、初めに書類調査を致します。
書類調査は設計時の記録と施工時の記録に分かれ、設計図書や地盤の調査記録、施工時の記録票などなどをもとに劣化原因の推定や現地調査の計画などに使用します。
書類調査の次は、コンクリート構造物の立地条件や周辺環境、気象条件などを調査し、当該建物にどのような影響をあたえているかを調査します。
次はいよいよ建物自体を調査していきます。
建物の調査はまず目視調査を行います。
そこでひび割れは無いか、ひび割れの幅はどれくらいなのか、錆汁が発生していないか、コンクリートの表面が浮いていないか、叩いて異常な音がしないかなどを調査していきます。
調査時に主に使用するものは次の通りです。
①デジタルカメラ
・画素数が大きければ大きいほど細かなひび割れも鮮明に映ります。
②スケール
・ひび割れの長さや位置の特定に使用します。
③クラックスケール
・ひび割れ幅が瞬時にわかる優れもの!!
④打診棒
・コンクリートを叩いて、表面が浮いていないか、異常音はしないかなどを確認します。
⑤水準器(水平機)や下げふり。
・コンクリートの変形や沈下・傾斜が無いか確認します。
この建物調査時に現在のコンクリート強度がどれくらいなのかを調査する場合、コンクリート表面の反発度から強度を推定したり、調査建物から試験体(コア)をコアドリルと言う専用の機械で取り、圧縮強度試験を行う場合があります。
※コア
※コアドリル
試験体を取って圧縮強度試験を行うほうが、もっとも信頼できるデータになるとされていますが、実際の建物に孔をあけるので、慎重に行わなければなりません。
反発度から強度を推定する場合、実際の建物に孔をあけたりすることはありませんが、リバウンドハンマーという機械を使用して、コンクリート表面を打撃します。
打撃時の反発度を換算式によって強度を推定するのですが、十分な精度が得られない場合があるので、あくまでも推定としてのデータとなります。
※リバウンドハンマー
今回はここまで!!
次回も調査方法について記事にしたいと思います。
お楽しみに☆
以上、現場のチカラでした♪