コンクリートあれこれ~その15~ 【劣化の補修方法②】
おはようございます☆
工事部のチカラです♪
9月も中旬に入り今年も残すところあと3ヵ月半となりました。
1年という時が過ぎるのは本当に早いと感じるこの季節です。
知っていましたか?
本日9月18日は「しまくとぅばの日」となっています。
世代を超えて受け継がれてきたしまくとぅばを沖縄の文化として次世代にも引き継いでいくことを重視し、関心や理解を深め普及促進していくために設けられた日となっています。
さて、今回のコンクリートあれこれは前回に引き続き、劣化の補修方法について説明したいと思います。
前回はひび割れの補修方法について説明しましたが、今回は断面修復工法について説明したいと思います。
【断面修復工法】
断面修復工法は、コンクリート構造物が劣化によって元の断面を失ってしまった場合の修復や、中性化や塩害などの劣化により、『かぶりコンクリート』を撤去した場合の断面修復を目的とした工法となります。
断面修復に使用される材料に求められる性能は一般的に次の通りです。
①圧縮、曲げ及び引張強度が修復するコンクリートと同じかそれ以上であること。
②熱膨張係数(熱で伸び縮みする係数)、弾性係数などといったひずみや曲りに対する係数や比率が修復するコンクリートと同等であること。
③乾燥による収縮が小さく、接着性が高いこと。
④現場施工であるため、作業性が良いこと。
断面修復工法は、コンクリートと修復材との接着性を強固にするためにプライマー(下地を作るための塗料)や使用されます。
その上にポリマーセメント系や樹脂モルタル系の修復材を使用し、断面を修復していきます。
この工法にはいくつか種類があり、『左官工法』『モルタル注入工法』『コンクリート充てん工法』『吹付工法』などがあります。
『左官工法』
左官工法は補修面積が比較的に小さい場合に用いられ、修復材を左官コテを使用して充てんする工法です。
『モルタル注入工法』
モルタル注入工法は補修面積が比較的に大きい場合に用いられ、補修部分に合わせた形状で型枠を組み、流動性に優れたポリマーセメントやセメントモルタルをポンプで送り充てんする工法です。
『コンクリート充てん工法』
コンクリート充てん工法はモルタル注入工法と同じく、補修面積が大きい場合に用いられ、流動性に優れたコンクリートを充てんする工法となっています。
『吹付工法』
吹付工法とは補修面積が大きい場合に用いられ、あらかじめ練り混ぜた修復材を吹き付ける工法となっています。
※紛体と水を別々に吹き付ける工法もある。
今回はここまで、次回も劣化の補修方法【はく落防止工法】について説明したいと思います。
以上、現場のチカラでした♪