コンクリートあれこれ~その3~【強度・普通コンクリートと高強度コンクリートの違い】 – 株式会社東恩納組

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2014年12月26日建築部

コンクリートあれこれ~その3~【強度・普通コンクリートと高強度コンクリートの違い】

皆様おはようございます☆
工事部のチカラです♪

昨日はクリスマス☆
皆様はご家族や恋人と楽しく過ごせたでしょうか?
今回の「コンクリートあれこれ」はコンクリートの強度についてと普通コンクリートと高強度コンクリートの違いをご説明したいと思います。

【コンクリートの強度】
コンクリートが圧縮力に強いのは前回、前々回とお伝え致しましたが、その圧縮強度(押し潰す力に対抗する強さ)について触れてみましょう。

コンクリートの圧縮強度は通常N/mm2(ニュートンパー平方ミリメートル)で表します。
※圧縮強度、またの名を「呼び強度」ともいう。

例:24N/mm2
これは1mm2(平方ミリメートル)※1mm×1mmの面積に24N(ニュートン)の荷重に耐えられる圧縮強度単位となります。

24N????
ってどれぐらいなんだー!!!
っていう方いると思います。(笑)
ファイル 548-1.jpg

1N=約0.102kgf
1kgf=約9.8N
よって24N=2.448kgfになります。

kgf????
kgと何が違うのー!!!
って方いると思います。(笑)

kg(キログラム)は簡単に言うと、その物体自体の質量です。ちょっとややこしい話しですが重さとは少し違うのです。
kgf(重量キログラム)は1kgの質量をもつ物体が、地球表面で受ける重力の大きさを示します。※kgwとも同じです。
しかし1kgf=1kgとはなりません。
これはその場所の重力加速度が異なるからです。
たとえば月面上の重力加速度は地球上の約6分の1のため、地球上では1kgfだったものが月面上では0.166kgfにしかならないのです。
ファイル 548-2.gif

なので、1kgf=1kgとはならないのです。
難しいですね。。。

これ以上はもっと物理を掘り下げていかなければならないので、1kgfは1kgの物体が受ける重力の大きさ。とだけ覚えといてください。
地球上では1N=約100gと思ってていいと思います。
いやー難しい。(゚ー゚;A

よってコンクリート圧縮強度24N/mm2は1mm2あたり約2.4kgまでの物体が乗っかっても大丈夫という考えになります。
わかりやすく言うと1m角のスペースに60kgの人が約40,000人乗っても耐えられるコンクリート強度ということになります。
※1㎝2あたりだと約240kg、1m2あたりだと約2400tになります。
ファイル 548-3.jpg
現在JISで認定されている普通コンクリートの圧縮強度は18~45N/mm2です。
それ以上の強度になると高強度コンクリートとなりますが、指針によれば36N/mm2以上が高強度コンクリート(中には100N/mm2超えるのもある)となっています。
ファイル 548-4.jpg

【普通コンクリートと高強度コンクリートの違い】
基本的に性質や使用する資材などに違いはありません。
高強度コンクリートは単純に読んで字の如く、普通コンクリートよりも強度が高く、高層建築物などでも使用できるコンクリートです。

細かい違いというと、強度を高くするためにセメント量を増やし、水の量を減らしているので、流動性が悪くなり、ポンプ車で送りにくくなったり、充填しにくくなります(施工性が低下する)。
なので、高強度コンクリートには水を減らしても流動性を保てる高性能AE減水剤などといった、化学混和剤を添加しているのがほとんどです。

また、JIS規格から外れる高強度コンクリートは、国土交通大臣の性能評価を受け、認定をもらった工場でなければ製造することができません。

普通コンクリートに比べ、採用するには多面において考慮しなければならないのです。
今回は、ここまで。
次回は強度について、もう少し説明していきたいと思います。
Comming Soon♪
さて、今日のブログが今年最後のブログとなります。
今年も残すところあと5日。
1年を振り返れば色々な事がありましたね☆
2015年の初ブログは1月5日(月)新人の大城光晴君からお届けさせていただきます。

本年も当社のスタッフブログをご愛読いただき誠にありがとうございました。
来年もスタッフ一同頑張りますので、本年同様よろしくお願いいたします。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
ファイル 548-5.jpg
以上、現場のチカラでした。

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