シーリング工事 – 株式会社東恩納組

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2024年2月1日建築部

シーリング工事

皆さんこんにちは、建築部の富田です。

今回は、シーリング工事について掲載します。

 

【シーリング工事とは?】

まずシーリング工事とは、外壁やサッシなどの仕上げ材の隙間を埋める工事の事です。

外壁やサッシはさまざまな部材で出来ており、それぞれの部材の接合部分には隙間が出来ます。その隙間を放置してしまうと、そこから雨水などが侵入し、建物を劣化させてしまうので、それを防ぐためにシーリング工事を行います。

 

 

【シーリング材の役割】

シーリングの役割としては、前述した防水の役割が一番大きいですが、その他にも建材同士がぶつかり合うのを防止する「クッション」のような役割もあります。

外壁材であるサイディングなどは、外気温や湿度変化による膨張・収縮や、雨風・地震の揺れといった自然環境の影響により建材が欠けたり、ひびが入りやすくなります。

そこでサイディングの目地にシーリング材を挟むことによって、シーリング材が緩衝材のような働きをすることによってサイディングへの負担を減らし、建材の欠けやひび割れなどを防ぎます。

 

【シーリング材の種類】

一般的にシーリング材とは形状が定まっていないペースト状の「不定形シーリング材」のことをいいます。

この不定形シーリング材ですが、成分や硬化方法の違いによってさまざまな種類に分けることができるので、特徴も交えながら紹介します。

 

まずは、硬化反応方法の違いで「1成分型」と「2成分型」の2種類に分けられ、特徴は次のようになります。

 

・1成分型

1液型で、大気中の湿気や外気温に反応して硬化します。

メリットとしては単体で使用できるため準備に手間がかからないということが挙げられ、デメリットとしては耐久性が2成分型より低いことが挙げられます。

 

・2成分型

2液型で、大気中の湿気に加え、基剤と硬化剤を混ぜ合わせることで反応して硬化します。メリットとしては耐久性や耐候性が高いことが挙げられ、デメリットとしては主剤と硬化剤を混ぜないといけないため準備に手間がかかることや、材料費が高いことが挙げられます。

次に、成分の違いで

「アクリル系シーリング材」「ウレタン系シーリング材」「シリコン系シーリング材」「変成シリコン系シーリング材」の4種類に分けることでき、特徴は次のようになります。

 

・アクリル系シーリング材

水性のシーリング材で、湿った面にも使用できるため、作業が容易なことが特徴です。

それに加え比較的安価で、硬化後に上から塗装することも可能です。

ですが、硬化した際に肉痩せを起こす性質があることと、耐久性・耐候性が低いことがデメリットです。

 

・ウレタン系シーリング材

施工後にゴムのような弾力があり、耐久性に優れたシーリング材です。弾力性が高いので密着性も高いなどの特徴があります。ただし、紫外線に弱いことや空気中の埃などを吸着しやすいので、表面をカバーするために施工後の塗装が必要です。

主に、ALCパネルやサイディングの目地、サッシ周りのシーリングに使用されます。

 

・シリコン系シーリング材

コストパフォーマンスが高く、耐水性、耐熱性に加え、耐久性、耐候性にも優れているのが特徴です。一般的にキッチンなどの水回りで使用されており、ホームセンターなどでも購入が可能です。

しかし、シリコンオイルが常時出続けるため、塗布した周辺が汚れやすく、水を弾いてしまうため塗装ができません。

 

・変成シリコン系シーリング材

シリコン系には劣りますが、比較的耐久性、耐候性があり、上から塗装ができることが特徴です。

シリコン系ほどオイルのしみ出しもなく、ガラスやモルタル、金属などさまざまな素材とも相性が良いので外壁工事によく使われます。

ただし、密着性がシリコン系より劣るので、施工面の下地にプライマー処理が必要です。

 

 

今回はここまで。

以上、建築部の富田でした。

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