ラーメン構造 – 株式会社東恩納組

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2016年3月3日建築部

ラーメン構造

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皆さんお疲れ様です。工事部の伊地です。
今回は前回のモーメントに繋がるラーメン構造について投稿したいと思います。一瞬食べ物に聞こえるかもしれませんが紹介したいと思います。(笑)

ラーメン構造というのは建築物によく用いられる構造形式です。なぜかというと、建築とは「空間」をつくることに等しいからです。古くは外敵から身を守るために壁を造り、雨をしのぐために屋根をかけたと言われています。
現在の建築物も、それとほぼ同じ用途といっていいのです。そういった、「ある広さや空間」を造るためにラーメン構造というのは大変都合が良いのです。ブレース構造ですと、入口や窓が制限される可能性だってあります。アーチ構造だと、高いところや低い場所がまちまちで、どうも住みにくいです。
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以上のようにラーメン構造の応力を理解することは建築構造を学ぶ上で必須です。これまで「梁」という部材の応力や反力を求めてきました。これからは、柱と梁の部材を計算する必要があります。

このページでラーメン構造の応力を感覚的に理解しておきましょう。
ラーメン構造とは、柱と梁を剛に接合して、長期荷重については梁で負担して柱へ伝達、地震時の荷重については、柱にせん断力が負担され、そのせん断力が柱頭と柱脚に曲げモーメントとして作用します。さらに柱の曲げと釣り合うために梁へと応力が伝達されるのです。ラーメン構造で、少し注意して頂きたいのが、柱と梁の接合部は「剛接合」と呼ばれる接合方法をとるのですが、これは完全固定端とは少し意味合いが違います。梁の端部応力は、あくまでも柱と梁の曲げ剛性の違いによって分担されます。
下図のように分布荷重が作用した場合の応力はどのようになると思いますか?
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このような応力状態になりますね。特徴としては、梁端部の応力と柱頭の応力は必ず「同じ=釣り合う」という結果になります。これは初めて言われるとピンとこなくて悩むものですが、頑張って考えているうちに理解できるようになります。要するに節点では応力は必ず釣り合います。梁からの応力を柱へ伝えるためには梁端部の応力と全く同じ応力が柱頭に伝わる必要があるのです。

これが、もし応力が釣り合わなかったとしたら、梁か柱のどちらかが回転してしまいます。

次に、「梁端部の応力は、柱と梁の曲げ剛性によって分担される」ことを説明したいと思います。まず、先ほどのラーメン構造を考えます。さて、梁端部の曲げモーメントと中央の曲げモーメントはラーメン構造ではどのくらいの比率で分担されているのでしょうか。
実は、これは柱の曲げ剛性(断面二次モーメントと柱の長さ)、梁の曲げ剛性に関係してきます。例えば、下図のように柱が極端に大きくて曲げ剛性の高い部材を用いたとします。すると、これは、両端固定の梁と同じとみなすことができます。
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中々、イメージがつかみにくいと思いますが、例えば「柱は鉄骨、梁は糸」を想像してください。糸の中央に物をつるします。すると、糸自体は曲げ剛性が0であるために、曲げモーメントを全く負担せずに、たわみます。しかし、糸と鉄骨をしっかりと接合していれば、中央に作用させた荷重は全て梁の端部が負担するのです。
次に、例えば、梁が大きな曲げ剛性で柱にほとんど曲げ剛性が無い場合を想定します。すると、今度は梁の曲げ剛性がとても大きいために、曲げモーメントをほとんど梁が負担してしまいます。これは、両端ピンの状態と全く同じになります。
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今回はこれまでにしたいと思います。
これからも日々勉強と周りの感謝を忘れず頑張っていきたいと思います。皆さんも体調等崩さないよう気をつけてください。
以上伊地からでした。

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