中小企業振興会館建設事業施設建築物新築工事より
皆さんこんにちは、建築部の富田です。
私が配属されている「中小企業振興会館建設事業施設建築物新築工事」の進捗状況をご報告します。
まず、5月半ば頃から作業していた鉛直探査ですが、20日に作業を完了し、23日から山留工事に入っていきました。
そして6月3日までにすべての親杭を挿入し、こちらも作業完了となっています。
現在は次の既設基礎解体工事に向け、準備を進めている状況です。
近隣の皆様にご迷惑をおかけしないよう細心の注意を払い工事を進めていきたいと思います。
さて、今回は「尺貫法(しゃっかんほう)」について掲載します。
まず尺貫法とは、長さ・面積などの単位系の一つで、日本古来の計量法のことです。
長さは「尺(しゃく)」、質量は「貫(かん)」、面積は「歩(ぶ)」または「坪(つぼ)」、体積は「升(しょう)」と定義されています。
1891年以前までは尺貫法が主に使用されていましたが1891年に「度量衡法」が制定され、「メートル法」が正式に認められるようになると、そこからメートル法の普及が急激に進み現在では尺貫法は廃止されてメートル法に統一されているようです。
ただ、現代でも土地の広さを表す単位として「1坪」や食パンの大きさを表す「1斤」など尺貫法の名残が残っている場合もあります。
※度量衡法→租税・貨幣・土地制度などの確立のため、計量に用いる長さ(度)・体積(量)・重さ(衡)の基準を定めた制度。度=距離・面積、量=体積・容積、衡=質量のことを指す。
続いて、尺貫法の単位と換算について紹介します。
面積の単位
1坪(つぼ)=3.3058㎡
1畝(せ)=30坪=99.174㎡
1反(たん)=10畝=991.74㎡
1町(ちょう)=10反=9917㎡
長さの単位
1厘(りん)=0.30303㎜
1分(ぶ)=10厘=3.0303㎜
1寸(すん)=10分=30.303㎜
1尺(しゃく)=10寸=30.303㎝
1丈(じょう)=10尺=3.0303m
距離の単位
1尺(しゃく)=30.303㎝
1間(けん、かん)=6尺=1.8182m
1町(ちょう)=60間=109.092m
1里(り)=36町=3.93㎞
体積の単位
1勺(しゃく)=0.018ℓ
1合(ごう)=10勺=0.18ℓ
1升(しょう)=10合=1.8039ℓ
1斗(と)=10升=18.039ℓ
1石(こく)=10斗=180.39ℓ
質量・重さの単位
1厘(りん)=3.75㎎
1分(ぶん)=10厘=0.375g
1匁(もんめ)=10分=3.75g
1貫(かん)=1000匁=3.75㎏
1斤(きん)=160匁=600g
今回はここまで。
メートル法や尺貫法以外にメジャーで使われているもので、「ヤード・ポンド法」というものもあります。こちらはアメリカなどでよく使われており、日本でもスポーツなどでよく見ると思います。気になった方は是非調べてみてください。
以上、建築部の富田でした。