中小企業振興会館建設事業施設建築物新築工事より
皆さんこんにちは、建築部の富田です。
まずは、私が配属されている「中小企業振興会館建設事業施設建築物新築工事」の進捗状況についてお伝えします。
1月は1~4工区の基礎コンクリート打設を行いました。
基礎コンクリート打設後は、型枠を解体し、埋め戻しを行っています。
進捗としては以上となります。
では今回は、埋め戻しについて掲載します。
・埋め戻しとは
埋め戻しとは文字通り、土を埋め戻す作業の事です。
建物の基礎や地下部分を作る際に掘削した部分を、工事で発生した余剰分の土などで埋め戻していく作業になります。
埋め戻しが適切に行われないと、のちに地盤が沈下する恐れなどがありますので、とても重要な作業です。

↑埋め戻し状況
・埋め戻しと盛土の違い
埋め戻しと似た用語で「盛土」がありますが、違いとしては
「埋め戻し」が基礎の根切りなどで掘削した部分を埋め戻すのに対して、
「盛土」は元々ある地盤に土を盛ることをいいます。
盛土を行う理由には
・勾配のある土地を平坦にする
・平坦な土地に勾配をつける
・圧密沈下する地盤を一定の高さにする
・有害物質の封じ込め
などがあります。
・埋め戻し土の種類
埋め戻し土は4種類あり、その性質などによってA~D種に分けられます。
埋め戻し土(A種)
A種は山砂の砂質土で、腐食土や粘性土の含有量が少なく、透水性が良く締固めが容易で埋め戻しに最も適しています。
埋め戻し土(B種)
B種は根切り土の中の良質土となっており、有機物やコンクリートがらなどを含まない良質土が想定されているそうです。
埋め戻し土(C種)
C種は他現場の建設発生土の中の良質土となっており、土の中に廃棄物等の不純物が入ってないかを確認できてから使用しなければなりません。
埋め戻し土(D種)
D種は再生コンクリート砂となっています。
再生コンクリート砂は、コンクリート廃材等から製造した再生資材、 あるいはこれらを混合した材料に、必要に応じて補足材を加え、所定の品質が得られるように調整したものとなっております。
上記のC種と、D種は建設発生材の有効活用のため、積極的に使用することが望ましいとされています。
他にも工事現場内の発生土に水や泥水を加え、泥状化したものにセメントなどの固化剤を加え練混ぜしたものが埋め戻しに用いられることもあります。
・締固めの工法について
埋め戻し土の締固めについては山砂などの透水性のいい物には水締めを行います。
水締めとは、水をかけることによって土中の空隙をなくし土や砂が密になることで、締め固める工法です。
上記の水締めは透水性がいいというのが前提なので、透水性がよくない土の場合は、ローラーやランマーなどの機器を使用して締固めを行っていきます。
・巻出し・転圧
埋め戻しは基本的に300㎜ごとに締め固めるということが決まっているので、それに合わせて、巻出し(運んできた土を層状に広げること)と転圧を繰り返していくことで強固な地盤に仕上げることが大切になってきます。

↑巻出しマーキング状況
今回はここまで。
以上建築部の富田でした。