二重床について
皆さんこんにちは!建築部の知念です
今回は、二重床というものについて紹介します
二重床とは、正式には乾式二重床といいます。住宅や建築物の床下地の構造となり、コンクリートの床スラブの上に高さ調整機能のある支持脚設置し、水平な床構造を施工する床下地の事です。
二重床は、高層マンションやテナントビル、大型商業施設、病院、体育館、ダンスフロアなど身近にある建物で使用されていて、2000年施行の住宅品質確促推進法で採用される様になりました。ちなみに、住宅品質確促推進法前に建てられたマンションは、ほとんど用いられていないです。
次に二重床のメリットを紹介します
メリット
- フロアーの可変性能を大幅に向上させる
機能的な床下空間が生まれることで、配管、電気配線、床下空調等の設置が簡単にでき、フロアーのレイアウトや利用内容の変更に柔軟に対応できる。
- 健康的な生活を実現する体に優しい床構造
適度な衝撃吸収性をニーズに応じて変更でき、ライフスタイルに合った適度な硬さの床を実現、長時間の立ち仕事でも疲れにくい、足腰に優しい床構造。
- 快適な音環境
下の階に衝撃音が伝わりにくく、防振ゴム付き支持脚などでパーティクルボードを支える基本構造は、日常生活で発生する床衝撃音を低減させる構造性能を有し、高い遮音性
等のメリットがありますが、逆にデメリットもいくつかあります
- 天井高が下がる
初めから二重床で建てられた建物は天井高さをしっかり確保してますが中古で購入する場合は注意が必要で、直床構造を二重床構造に変える場合は、現状より天井高が下がります。
- 遮音性が高まるとは一概には言えない
軽量床衝撃音に対して一定の遮音性を期待できますが、重量床衝撃音に対する遮音性もあるとは言えません。
次に二重床の施工手順を紹介します
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際根太の設置
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支持脚とパーティクルボードの設置
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接着剤の注入
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合板の貼り付け
という流れになっていきます。
今年ももう明日で10月になります、7月8月と暑さが続き9月からは台風の増えてきて環境の変化にも慣れないかもしれませんが体調には充分注意して頑張りましょう!今回は以上になります。知念でした!