供試体の養生方法と種類について
皆さんこんにちは、建築部の小橋川です。
今回はコンクリート打設の時にとる供試体の養生方法と
種類について説明していきたいと思います。
早速ですが、代表的な養生方法は3つあり
標準養生・現場水中養生・現場封かん養生があります。
標準養生
標準養生とは、「日本どこでも同じ環境で養生しましょう」と
いうもので下図のように水中で適切な温度を保ち養生する
方法です。
標準養生規定の違い
上の図では20℃±3とありますが、公共建築工事標準仕様書とJASS5でも、養生方法に違いがあり設計図書に記載されている適用図書を、十分に確認する必要があります。
公共建築工事標準仕様書の場合 : 20±2℃の水中養生。
JASS5の場合 : 20±3℃の水中または飽和水蒸気養生。また、供試体の脱型までの間、20±3℃の気中養生。
上の図は、JASS5の養生方法の図になります。
現場水中養生
現場水中養生は、直射日光の中らない現場内で水中養生を行う養生方法です。
標準養生との大きな違いは工事現場での気温の変化に追従して水温が変化することです。
そのため実際に打ち込まれている構造コンクリートの養生に近い条件で供試体を養生できることが特徴です。
また、型枠の脱型用強度は、現場水中養生であることが標準仕様書に謳われています。
現場封かん養生
現場封かん養生は、コンクリート表面からの水分の出入れを防ぐようにポリフィルム等で供試体を覆った気中養生です。
現場封かん養生を直射日光が当たらない場所に保管する必要があります。
今回はここまでにします。