土質試験の種類について
皆様こんにちは、土木部の玉城です。
今回のブログは「土質試験の種類」についての記事と致します。
土木・建築工事の計画や設計・施工を安全で経済的に行うには、地盤や材料として用いる土について、その性質や特性、状態などを十分調べておかなければなりません。
地盤を調査したり、材料土としての適性や土の工学的性質を調べるなど、土の対象とした全般の調査を地盤調査といいます。
地盤調査は土質試験の原位置試験の2つに分けられます。
以前、原位置試験の平板載荷試験を記事にしましたので今回は土質試験について説明していきます。
土質試験とは、調査地点で採取した土試料を室内で調べるもので大きく分けて3項目に分けられます。
1.土の物理的性質を求める試験
土の状態を表す諸量を求める試験:含水比試験、土粒子の密度試験、湿潤密度試験
土を分類する:粒度試験、液性限界・塑性限界試験
その他:最小密度・最大密度試験、保水性試験
2.土の力学的性質を求める試験
土の締固め特性を調べる:締固め試験、CBR試験
土の透水性を調べる:透水試験
土の圧縮性と圧縮に要する時間を調べる:圧密試験
土の強度と変形性を調べる:一軸圧縮試験、一面せん断試験、三軸圧縮試験
3.土の化学的性質を求める試験
土の化学的性質を調べる:強熱減量、pH試験、電気伝導率試験
以上に大別されます。
図はCBR試験の写真となります。
こちらの図は三軸圧縮試験の写真となります。
土質試験は主に土質の専門業者や試験機関が行うものです。
実施する目的としては、地盤沈下や地盤の液状化のリスクの軽減などがあります。
土質試験を実施し、地盤の構成要素の土の性質を把握できれば液状化判定の予測が可能となり、地盤沈下や液状化に対応可能となります。
土質試験を深く理解していくには、土質力学や地盤工学を学ぶ必要がありますので日々勉強していきたいと思います。
記事は以上となります。
最後までご清覧頂きありがとうございました。