小学校の算数について – 株式会社東恩納組

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2025年2月5日建築部

小学校の算数について

こんにちは。建築部の東恩納です。

今回は、建築についてのブログではなく自分の長男(小学校五年生)へ宿題で算数で習う「割合」について復習しながら教えましたが、小学5年生への教え方がすごく難しく感じたのでそこで工夫した教え方をお届けしたいと思います。

〇ある日の夕食時の事

夕飯を食べながら学校からの算数の課題や宿題の採点が返って来てるのをふと見た所、あまり他には言えない点数ばかりでしたので何をこんなに間違ってるんだろう?

と課題と本人に確認したところ算数で習う「割合」が難問に感じてるようです・・・。

本人が言うには、

・文章問題わけわかんない! ・人生オワタ…(もう算数やんない!) ・サッカーだけで生きて行く‼

親からすると「嫌々、大げさな事を言ってるな」と思いますが、子供からすると深刻な悩みだそうです。

自分も同じ学年の時は、少しは悩みましたが。

そこで自分自身も少し復習して「割合」の教え方を考えて理解してもらえるよう工夫して何とか分かってもらえた気がするので、教え方について紹介したいと思います。

『割合』の問題で、どんなところがわからないのかな?と聞いてみたところ、

まず、

・もとにする量 ・比べられる量 ・割合 が文章問題の中でどれなのかがわからない!というものでした。

でも、分からない事が分かるようになり、大きく成長しているなと感じた瞬間でした。

では文章問題のどれが『もとにする量』なのかと実際に教えた方法を紹介します。

国語、数学、理科、社会、英語。どの問題でも共通しますが、問題を解くときは、問題文をよく理解する必要があります。

「割合」はほぼ文章問題なので、僕の長男の小学校だけの話ですが苦手な子がとても多いらしいです。

問題文の意味がわからないと ・ 問題文を読む気がおきない ・そもそも式とか答えとか、何もかけない ・(よって)や~めた となってしまいます。

割合の文章問題ではつまずきやすいところがあります。それはある言葉が省略されて問題文が書かれているよと教えました。

省略されている言葉とはずばり「~を100%とすると」です。

それでは早速、実際に長男に出した問題を解いて見てみて下さい。

【問題.】
「農園全体の面積が90m2で、野菜の面積が36m2です。野菜の面積は、農園全体の面積の何%ですか?」

この問題文の前半

「農園全体の面積が90m2で、野菜の面積が36m2です。」

これはわかります。そのまんまです。

ところが、

「野菜の面積は、農園全体の面積の何%ですか?」

ここでとたんにカツオとワカメ(わけがわからん)になります。この問題に省略された言葉の「~を100%とすると」を追加してみましょう。

次のようになります。

【問題.】
「農園全体の面積が90m2で、野菜の面積が36m2です。野菜の面積は、農園全体の面積を100%とすると、何%ですか?」

さらに問題文を言いかえるとこうなります。

【問題】
「農園全体の面積が90m2で、野菜の面積が36m2です。野菜の面積は、農園全体の面積(=100%とすると)の何%ですか?」

農園全体の面積90m2を100%としています。これ(農園全体の面積90m2)がもとにする量です。

分かったきっかけは、元にする量を30でも90でもなく100%にするのは、それがきりのいい数字でわかりやすいからです。

この問題では、野菜の面積の割合は36 ÷ 90 =0.4=40%です。

割合の計算では3つのパターンがあります

  1. 割合を計算する
  2. 比べられる量を計算する
  3. もとにする量を計算する

それぞれ見てみましょう。

A)割合を計算する

式は、

割合=比べられる量/もとにする量

 

割合を求めるときは、『もとにする量』が分母になると教えました。

上の農園の問題の例では、

割合=36÷90=36/90=0.4=40%

B)比べられる量を計算する

このとき、わかっているのは『もとにする量』と『割合』ですから、次の式になります。

比べられる量=もとにする量×割合

 

「なぜ×(かける)になるのか?」と言う質問が長男からありました。

割合というのは「もとにする量の何倍なのか?」ということを計算するために使うんだよと今思えば、小学6年生で教えるような内容だったかもしれません。

言いかえると「農園全体の面積90m2を元にして、その40%(=0.4はいくつか?」という質問と同じ意味です。

「倍」だから「×(かける)」です。

C.もとにする量を計算する

3つ目の計算方法はこちらです。

もとにする量=比べられる量/割合

 

今回は、長くなりましたが、小学5年生と一緒に算数で「割合(わりあい)」を一緒に学びました。

これに関連して、勉強をするうえでとても大事だなと思った事は、

・もとにする量を「昨日の自分」 ・比べられる量を「今日の自分」にすることです。

これは、「昨日の自分」に対して「今日の自分」は何%がんばったか?ということです。

式にすると、こうなります。

割合=比べられる量/元にする量=今日の自分/昨日の自分=日々の成長🔦

 

そうすると頑張れるし、辛さに一本足して幸せになります。

なぜかというと、分母も分子も自分だから割合をコントロールしやすいからです。自分ががんばった分だけよくなると思い続けてます。

反対に、悪いことすると一気にだだ下がりしますが・・・

(一歩を確実に上がるのが大事)

ほとんどの人は、

・元にする量を「他人」 ・比べられる量を「自分」にしています。

式にすると、

割合=比べられる量/元にする量=自分/他人

 

(自分もですが、周りの目が気になるのは仕方ないことですが・・)

他人はコントロールできませんから割合(%)を上げるのは大変です。足の引っ張り合いもよくないですしね。また、経験上、他人と比較(ひかく)すると疲れてしまいます。

長男には、こう諭ました。

勉強もそうだけど、学校とサッカーのみんなと仲良くして「(俺は)Aよりはサッカーうまい?」「Bよりサッカーできない?」「うまいCくらべるとみじめになる」「Dになら勝てる」・・・。もうきりがありません。。

あーだこーだ心のなかでウジウジ思いながら生活すると、ただ無駄な時間だけが過ぎて行くと今まで生きていて思うよと。。。

ライバルはいたほうが頑張ってともに成長出来るけど、だけど同じ方向を向いて競うんだよ。それ忘れたらただのケンカだからね!と伝えました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。自分も長男も少しでも日々、成長出来ればいいかなと少しスタイルを変えたブログになってしまいました。

今回の僕のブログは、だいぶ長くなりました。

寒い日が続きますので、皆様も御自愛下さい。