折板屋根について
皆さんこんにちは!建築部の新垣(元)です。
今回のブログは屋根工事の一種である折板屋根についてお伝えしていきたいと思います。
まず折板屋根とは、金属板を折り曲げて波型に加工した屋根の事をいいます。
身近な場所だと、大型の倉庫や工場、体育館などの大型の施設のほか、ガレージや自転車置き場など幅広い場所に用いられています。
折板屋根は丈夫で耐用年数が長いのに加えて、施工費用も抑えられる非常に優秀な屋根となっています。
特にメリットとして挙げられているのが「強度が高い」というところです。1枚のサイズが大きいため継ぎ目が少なく、接合部分の劣化を抑えることに加え、屋根(金属板)を凹凸にすることで強度(剛力・耐力)がアップし、雨、風から建物を守るというメリットがあります。
輻射熱には「人体の体感温度を上げる」作用がある為、対策として日射による輻射熱を反射し、室温上昇を抑える事が出来る遮熱シートを使用する事があります。
次に折板屋根の種類についてです。
施工方法には、大きく分けて3つの種類があり、重ねタイプ、はぜ締めタイプ、嵌合タイプがあります。
重ねタイプは、屋根と建物を繋ぐ、タイトフレーム(金具)の部分に取り付けられたボルトを設置して屋根を固定します。屋根材にボルト穴を空けてナット、座金、パッキン等を使用して固定する為、「強度」に優れており、優れた強靭性を発揮する事が出来ます。
はぜ締めタイプは、金属と金属を折り曲げて接合する部分の事をはぜといい、このはぜを締めて施工する方法のことを「はぜ締め」といいます。
屋根に穴を開ける必要がなく、ボルトも使わないため、比較的費用がかかりにくい点が特徴となっています。
嵌合タイプは、吊子で固定して嵌(は)め合い、設置する方法のことを指します。まるで機械のパーツ同士を組み合わせるように設置できるため、鋼板の端面やボルトが露出せず見栄え良く施工する事ができるそうです。
今回折板屋根についてお伝えしましたが他にも断熱材を間にはさんだ二重葺きタイプや、わん曲加工といった施工方法もありますが、また次の機会に皆さんにお伝えしたいと思います。
以上、建築部新垣でした。