新垣病院現場における足場転倒事故の検証報告 – 株式会社東恩納組

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2015年8月12日建築部

新垣病院現場における足場転倒事故の検証報告

私達が行う全ての行為は、安全に為されなければなりません。
安全こそが、行為の根本にあります。
先ず第一に安全が確保され、それを認識して初めて作業は行われなければなりません。

以前に、5月18日に弊社の首里苑赤平館における労働災害(事故)の原因検証報告と改善すべき課題及び周辺住民の皆様や関係各位に対するお詫びを、御報告申し上げました。

その後は、弊社の工事に関わる全ての者が、安全一番の認識を共有し小さな事故も有りませんでした。

然し、私は、 船乗りが晴れた凪の日に嵐を恐れるが如く、常に現場での事故の発生に脅えます。
多くの現場を抱えていますと、決して杞人の憂えの取り越し苦労とは思えません。

Herbert William Heinrich(1886年~1962年)は、労働災害5000件余を統計的に調査し、重症以上の災害1件の背後に29件の軽傷災害が起こり、300件もの「ヒアリ・ハット:重大な災害や事故には至らないが直結してもおかしくない事例」が存在していたと報告(Heinrich’s law)しています。

事故が無い安全な作業を行っていくには、常の教育は当然でありますが、生じた事故に対しては障害の無い小さな事故であろうと、その検証を行い原因を究明しその後の改善策を講じる必要があります。

事故のひとつひとつを綿密に調査し、その先は同様の事故が決して起きないように防止することが無災害へと繋がります。

この度、計らずも新生東恩納組において2度目の労働災害が生じました。

事故は、8月6日午後4時30分に新垣病院現場の足場撤去の際に起きました。

本日午後4時より弊社豊見城営業本部3階会議場にて、私(東恩納厚)、社長(喜納義昭)、専務(吉平政信)、常務(玉城判)、営業企画部次長(宇江城健也)、現場代理人(安元詠治建築課課長)、島尻組社長(島尻恵栄)、島尻組職長(古波蔵喜広)、技術員(安元詠信)、技術員(又吉龍輝) が出席し事故の詳細を検証しましたので御報告致します。

外部仕上(塗装)等が完了し、先ずは南面【足場の縦(高さ)は12段(1段の高さは1.7m)・横に20スパン(1スパン1.8m)】より順に西面、北面、東面と時計廻り外部足場(枠組足場W900タイプ)の解体作業を行っております。

足場解体作業の手順としては、縦(高さ)の2段(3.4m)と横(3スパン5.4m)を1組とし、60トンレッカー車を用いて部分的に上段部より吊り上げて、安全な地上平坦部に下ろします。
その後に、地上平坦地で足場の解体を行います。

当現場では、作業環境を考慮し下位2段目の全てを同様の作業手順で解体しております。

今回の事故は、平坦地作業場において二段目の枠組(脇の枠組)足場を撤去した後の一段目(高さ1.7m)の足場の解体作業中に起きました。

その時点で、2段目の作業床【W500(横幅50cm)タイプとW250(横幅25cm)タイプの2種類の床を組み合わせている】は、設置された状態でなければなりません。

正しい足場解体の手順は、担当責任者が目視及び声掛けにより上段の作業床に誰もいないことを確認することが絶対必要条件であり、その後に地上から頭上の作業床をひとつずつ撤去しなければなりません。

事故当時、上段作業床に作業員が存在する状況で、作業手順に反してW250タイプの作業床の撤去を行っています。

その為に、外され開口部となった上段作業床にいる作業員が、その開口部に誤って左足を踏み外して体勢を崩し、枠組足場の一段目と二段目を接続する連結ピン(径φ36mm長さ125mm)に左脇腹を強打する事態となりました。

幸いにも脇腹打撲で大きな傷害には至りませんでしたが、一つ間違えば大惨事になってもおかしくない事故でした。

上記の如く、事故の原因は安全確認を怠り正しい作業手順より逸脱したことにあります。

また、作業終了時間(5時30分)が迫った時間帯で、作業員の解体や片付けにはやる気持ちが作業手順の誤りを招いています。

今回の事故の反省を踏まえ、社員や工事に関わる全ての協力業者には、先達に習い「急がば回れ」を再認識させ、如何なる状況であろうと安全を第一に確保し作業を行うよう指導致します。
また、解体作業に限らず各作業における正しい作業手順を確実に遵守させます。

更に、「安全1番・作業は2番」の意味の重みを再度認識させて、事故の無い新生東恩納組を創り上げたく存じます。

建設の作業は、至る所に大きな災害に直結する事故が起こり得る状況が存在します。
その全てを把握し、安全対策を行い、事故の無い日々を重ねることが、私達の一番の使命であると考えます。
今更ながら口惜しいことですが、私達新生東恩納組の者達は、粉骨砕身して全身全霊を以って安全対策に取組む覚悟を新たに致しました。

最後に、今回の事故で、関係各位の皆様に御心配をお掛けしたことを心よりお詫びを申し上げます。
これからも宜しく御指導、御鞭撻のほど御願い申し上げます。
新生東恩納組
代表取締役会長 東恩納 厚
代表取締役社長 喜納 義昭
専務取締役   吉平 政信
常務取締役   玉城  判

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