施工管理の仕事とは
みなさんこんにちは!建築部の小橋川です。
今回は私たちの仕事である施工管理の業務内容を書いていきたいと思います!
まず初めによく耳にする施工管理と現場監督の違いについて説明していきます。
結論から言うと施工管理と現場監督は、明確な違いはありません
どちらもほぼ同じ業務をこなし現場および全体の管理を行います。
一般的に浸透しているニュアンスの違いは施工管理は現場管理と事務作業の両方を担い、現場監督は現場での作業中心でデスクワークが少なめであることです。
どちらの呼び方を使うのは会社ごとに判断されています!今回は施工管理と呼んで説明します。
施工管理の仕事内容!(4大管理!)
施工管理が担う業務は大きく分けて工程・原価・品質・安全の4つの分野に分けられます。
・工程管理とは
工程管理とは、機械や労働力、資材などを効率よく運用し、納期に間に合わせる活動のことです。作成した工程表で工事を実施し、進捗状況を見て工程表の手直しを随時行い、進捗の遅れなどがある場合は計画段階に戻って再度検討する、という流れです。
建設現場の規模が大きくなればなるほど、小さなズレが大きなミスにつながる可能性があるため、工程管理が重要になります。
・原価管理とは
施工管理が関わる原価管理とは、資材など発注や機械のレンタル料、人件費などを管理することです。
建設工事ではあらかじめ予算が決められているため、必要経費を管理しないと赤字になる可能性があります。利益を残すには、原価管理で無駄なコストを削減し、予算内で工事をする必要があるのです。
原価管理を実施する際は、収支と支出を帳簿で管理したうえで原価を計算します。コスト削減が必要になった場合は、具体的な数字を根拠にし、作業員に指示を行う必要があります。
また、原価管理により、効率的な工事計画を立てることが可能です。無駄な工事が減るため、工期の遵守や作業員の安全確保につながります。
品質管理とは
品質管理とは品質評価の対象となる現場の作業ごとに試験を実施して、実際の工事が設計図や仕様書通りに行われているかどうかをチェックします。
いずれの管理業務も、施工管理に欠かすことができない重要な工程ですが、その中で品質管理は、強度、機能、デザインなど、工事の品質を守るために必要なものです。指定された資材や寸法を正確に実施しているかどうかを確認することは、使用する人の安全性を左右し、自社の信頼にも関わる大切な業務と言えます。
上の写真は施工図通りに鉄筋が組まれているか確認し写真を撮っているところです。
鉄筋などコンクリートを打つと見えなくなってしまうところは施工図通り配筋しているかわからなくなるため写真を撮って品質管理をしなければなりません。他にも内装などでもたくさん写真を撮らなければならないので私は1年間で約5千枚の写真を撮りました!入社して1年目の仕事内容は主に写真を撮って仕事を覚えていきます!
安全管理とは
安全管理とは、工事現場の危険を未然に防ぐことです。
当たり前のことですが日本中の工事現場では、毎日のように事故が起きています。
最悪の場合、死亡事故になることもあるので、安全管理は絶対です。
安全管理には主に6種類の管理があります。
①工事現場の安全管理
まずは、工事現場の安全管理が重要です。
危険が多い工事現場だと、事故が起きやすい!
具体的には、下記のような安全対策を行います。
- 危険な足場がないかチェック
- 危険箇所に注意喚起の看板を設置
- 高所に手すりを設置
- 開口部にフタを設置
- 落下防止のネットを設置
- 作業員さんに危険箇所を共有してもらう
- 職長会議で危険情報の共有
- クレーンの周りにコーンとコーンバーを設置
- 有機溶剤の容器の集積箇所を統一する
②機材・重機の安全管理
機材や重機の安全管理も大切です。
機材や重機が正常に使えないと、事故が起きるてしまう
具体的には、下記のような安全対策を行います。
- 工事機材や重機が問題なく動くか確認
- クレーンのワイヤーが壊れていないかチェック
- 安全帯のチェック
- 作業員さんのヘルメットのヒモが緩んでいないかチェック
- 車両や重機を使うときは誘導員を配置する
③人の安全管理
人に対する安全管理も大切です。
ヒューマンエラーで事故が起きてしまう
具体的には、下記のような安全対策を行いましょう。
- 作業員さんたちの健康チェック
- ヒヤリハットの事例を朝礼で伝える
- 上下作業禁止の徹底
- 吊り荷の下の人払い
- 高所作業での安全帯の使用の徹底
- 危険作業をしていないか巡回する
- 作業員さんたちの休憩の管理
- 新規入場者への教育の徹底
- 朝礼で危険予知活動と危険予知トレーニングを行う
- 作業員さんたちに5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を徹底してもらう
④季節・天候の安全管理
季節や天候を考慮した安全管理も大切です。
当然ですが、季節特有の危険があるため!
具体的には下記のとおり。
- 雨の日の足場の注意喚起(滑るので)
- 強風の日の高所作業の注意喚起
- 水分補給の徹底(熱中症を予防する)
⑤工事の進行の安全管理
工事の進め方についても、安全管理を実施する必要があります。
- 安全衛生管理計画を作成する
- 安全に配慮した作業手順書を作成する
- 安全な工法を守っているかチェックする
⑥工事現場のルール作りによる安全管理
- 職長会を設置する
- 労働災害防止協議会を設置する
- 工事現場の標識を統一する
- 工事現場の警報を統一する
- 避難訓練を実施する
- 事故の原因特定と再発防止を対策する
- 過度の重層請負を改善する
以上が施工管理の主な業務内容でした!