機械換気
こんにちは!
建築部新城です!
今回も換気シリーズです!
前回で自然換気は終わったので、今回からは機械換気をご紹介します。
機械換気には大きく分けて3種類あります。
1.第一種換気方式
2.第二種換気方式
3.第三種換気方式
以上はPt.1でもご紹介しましたねぇ。
なので今回はもう少し掘り下げていきます!
1.第一種換気方式
機械で給気排気の両方を行います。
これにより、部屋の中を一定の圧に保つことができ、正圧、負圧に切り替えることが可能です。
主に映画館や劇場等の大空間やレストランの厨房などに使われます。
2.第二種換気方式
機械の給気と自然の排気で換気を行います。部屋の空気圧を正圧に保つことができる方式で、これにより外から部屋内に臭いや粉塵などの浮遊物が中に入るのを防ぎます。
主に手術室やクリーンルーム等の室内環境を保つ必要がある部屋に使われます。
3.第三種換気方式
自然の給気に機械の排気で換気を行います。この方式は空気圧を負圧に保つ換気方式で、中の臭いや粉塵などを指定のカ所以外に出さない方法になります。
使用箇所としては、便所や浴室、アスベストの除去の際にも使用します。
以上が大まかな種類ですが、第一種換気方式の中で最近増えてきた方法があるのでそれもご紹介します。
・セントラル換気方式
ダクトを利用した換気システムで常時機械換気システムとも呼ばれます。
仕組みとしては、屋根裏を通って給気を居室に、排気をトイレや風呂場の水廻りに配置して全ての部屋を換気してしまう方式です。
建物自体の気密性が高く、部屋内の扉にガラリやアンダーカットを設けて建物内の空気の循環を良くしないといけませんが、常に建物内を清浄に保つことができるので近年増えつつあります。
また、建物全体をセントラル換気してしまう全般換気もあるようで、主にビルに採用されるようです。
以上が機械換気の種類になります!
最後に、近年の建築物は高い気密性を有しており、あまり密室にしすぎるとカビの発生やシックハウス症候群を引き起こしてしまいますので定期的な換気が必要となります。目安としては30㎡程度の部屋に対し1時間に0.5回、つまり2時間に最低一回は15分~20分程度の換気が必要になります。これから暑くなりエアコンを使うことも増え、換気するのが億劫になることが多くなると思いますが、24時間換気や給気口を使ったり、定期的な換気を行いながら今年の夏も乗り切りましょう!
今回は以上となります!
建築部新城でした!