水張り試験
皆さんこんにちは、建築部の富田です。
今回は、水張り試験について掲載します。
水張り試験とは、
防水工事完了後に、漏水が無いかどうかを確かめるための試験のことです。
満水試験とも言ったりしますが、主に室内の水廻り(浴室、トイレ)などで行われるもので、該当箇所に水を張り24時間後にその水位を確認することで漏水が無いかを判断します。
防水層は見た目上きれいに仕上がっていても、微々たる施工不備があるだけで水は漏れていくので、それを確かめるためにこの水張り試験はとても有効な手段だといえます。
この試験を万が一怠ってしまうと漏水箇所の発見が遅れてしまいそれに伴う手戻り工事や他工種の手直し工事なども発生し、無駄な費用や時間が掛かってしまうので、非常に重要な試験です。
ここからは、私が以前担当していたカフーナ旭橋現場の方で水張り試験を行ったので流れを紹介します。
1. 防水工事施工
まずは防水工事を施工します。今回は駐車場の改修だったため既設のアスファルト防水を補修するという形で防水工事を行いました。
2. 水を張る
防水工事を終え、防水材が完全に硬化したことを確認したら、水を張ります。
ちなみに今回はありませんでしたが、排水口などがある場合はゴムボールと呼ばれる風船のようなものを配管内にセットして水の流れを止めてから水張りを行います。
3. 水位測定
クロスロッドなどを用いて水位を測ります。
今回はしませんでしたが、壁面にガムテープなどを用いて目印を作ることでより分かりやすく水位を測定することができます。
4. 24時間経過後、水位測定
24時間以上たった後に再度水位を測定します。
この時に
水位が下がっていなければ合格、
水位が下がっているとどこかに施工不備があり漏水しているということになります。
もしも漏水があった場合は、防水工事のやり直しか補修を行い、再度水張り試験をして漏水が無いかを確認します。
5. 下階スラブ下目視確認
最後に下の階のスラブ下を目視で確認して漏水がないことを確認して終了となります。
以上が水張り試験の一連の流れとなります。
今回はここまで。
以上、建築部の富田でした。