沖縄、奄美地方が梅雨入り
ブロックをご覧の皆さん、約1ヵ月半ぶりの再会となります。
建築部の上地です。
さて、これまでのブログの内容は私自身が配属されていました「グレイスハイム上間新築工事現場」の内容をメインに掲載してまいりましたが「グレイスハイム上間新築工事現場」も引き渡して早、4カ月が過ぎようかと言うところです、よって今回のブログ内容よりグレイスハイム上間新築工事現場」は卒業とし、新テーマで臨みたいと思います。そこで、まず初めのブログとして題材の通り「沖縄地方の梅雨入り」に関係する内容をテーマにまとめてみなした。
建築現場と梅雨(気象条件)は大いに関係性の繋がりのある要素だと考える。思い起こせば・・・丁度一年前のこの時期、担当してました「グレイスハイム上間新築工事」では6階躯体作業の真っ最中である。その時点での躯体工事の遅れが約10日程度有り、その日程挽回に向けて気の焦りを感じている時期だったと思います。ところが、そう言った気の焦りとは裏腹に、事態は最悪の結果へ・・・理由が 天候により6階躯体打設を7日間延期する結果となった訳なんですが、何十年とこの仕事に携わってますが、毎回この「コンクリート打設」決定については、非常に緊張するし、悩みの一要因であります。この様に建築工事に気象条件が与える影響は大と考えるところが有り今回のブログに取り上げようと考えました。主な内容としては、気象条件(降雨)がコンクリートに与える影響を取り上げていきます。
【打設前の降雨影響】 打設前は基本的に雨が降っても問題ありません。かえって打設前の合板等への散水効果となり良好とも考えます。と言うのも、コンクリート打設前の準備段階で、型枠や打ち継ぎ面が乾いていると強度の低下やひび割れの恐れがあるので打設前に散水を行いますので、打設前の降雨は散水代わりと言えるでしょう!
【打設後の降雨影響】 打設後に雨が降っても問題無いでしょう!と言うの、コンクリート打設後は湿潤養生を行います。湿潤養生にもいろいろあって、①散水 ②マット養生 ③膜養生 などが有ります。いずれも目的は打設後しばらくはコンクリート表面を湿った状態に保つ事で、コンクリートの急激な乾燥を避け、コンクリートの品質向上を目的に行います。よって、打設後の降雨も問題無いと言って良いでしょう!ただし、打設後と言ってもコンクリート表面を押さえきらない時期の降雨については、コンクリート表面の出来映えに悪いのでシート等による対策が必要となります。
【打設中の降雨影響】 打設中の降雨はコンクリートの品質に多いに問題有りと考えます。生コンクリートの材料は①砂利や砂 ②セメント ③水 等で構成されており、生コンクリート強度によってそれらの配合が決められており、その割合が狂うとコンクリートの品質が低下する場合が有る。例えば、コンクリート打設中に降雨になった場合、通り雨程度なら問題無いが、ザーザー降りになった場合、雨と言う水分が混ざって水の割合の多い生コンクリートになり、要求通りの生コンクリート強度になら無いのである。最悪の場合、打ち直しとなるケースも有り得ます。そう言う結果を招かないためにも、打設の決定は慎重に行いたいものである。
【降雨時の打設で失敗しない為に】 降雨時の打設で失敗しない手っ取り早い方法としては、単純に打設部分をテントなどのシートで覆う事が出来れば、悩むことないのでが…まぁ一番間違いないのは天気予報に最大限の活用しか無いのかなぁ?ただ、空を見上げるだけで無くハイテクデータを活かして、12時間後の雨雲や降雨も予測しておく事しか無いでしょう!
工事現場で工程管理を担当する者にとっては憂鬱な時期に入りましたが、何処かで気晴らしもして,お互い乗り切りましょう!では、今回はこれでブログを閉じたいと思います。 では 次回一か月半後にまたお会いしましょう。
By 建築部 上地 透