粉末消火設備について
お疲れ様です。建築部の又吉です。
今回は、この設備について書いていきたいと思います。
この設備は粉末消火設備といい、火災の時に水の代わりに粉末消火薬剤を火元にかけて、消火する設備になっています。
粉末消火剤だと、燃焼面を覆い空気遮断による窒息効果や粉末消火剤が熱により分解し、その時発生する炭酸ガスで空気中の酸素濃度を下げる希釈窒息効果、化学作用によって燃焼の連鎖反応を中断する負触媒効果(抑制効果)の相乗効果により、即効的に消化ができます。
また、粉末の種類により適合火災が変わります。
粉末も第1種から第4種まであります。また種類ごとに色分けされています。
第1種粉末の主成分は炭酸水素ナトリウムで色は白色か淡青色になっています。
適合火災は、B火災とC火災です。
第2種粉末の主成分は炭酸水素カリウムで色は紫色になっています。
適合火災は、B火災とC火災です。
第3種粉末の主成分はリン塩酸類で色がピンク色になっています。
適合火災は、A火災とB火災とC火災です。
第4種粉末の主成分は炭酸水素カリウムと尿素で色がねずみ色になっています。
適合火災は、B火災とC火災です。
今回の現場では、第3種粉末のリン塩酸類になっています。
そして先ほどから、A火災・B火災・C火災とありますが
それは火災の種類でA火災が一般火災になっていて、B火災は油火災になっており、C火災が電気火災となっています。
火災の種類により粉末消火剤の主成分が変わり適合火災にも種類があることを知ることができました。
日々の業務の中で、なぜ?このような材料や設備が使用されているかを学んでいきたいと思います。
今回はこれで終わりたいと思います。
以上建築部の又吉でした。