渡嘉敷調整池建設工事 – 株式会社東恩納組

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2025年1月23日建築部

渡嘉敷調整池建設工事

皆様、お疲れ様です。

土木部の東江です。

とうとう渡嘉敷島に拠点を移しました!!

慣れない環境での現場仕事になりますが、約15か月程頑張っていきたいと思います。

今回の記事は掘削土量の計算方法の一つ、「平均断面法」というものについて記載していきたいと思います。

渡嘉敷の現場ですぐにとりかかったのが、掘削土砂に関しての数量を計算することです。

なぜわざわざそんなことをするのか。私も1、2年前はそう思っていました。

 

今回の設計の数量に、掘削の土量は色々な箇所で計上されています。ですが今回の現場の舗装部分は掘削数量が計上されていないのですが、舗装天端の高さまで路床が盛り上がってしまっていました。

舗装天端高は決まっていますので、路盤と舗装を決まっている高さに仕上げるには、盛り上がっている路床の掘削(はぎ取り)が必要になります。

ですが、、、

設計の数量にもともと入っていない掘削の数量をただで施工するわけにはいきません。

設計に入っていない土砂の数量を計算し施工費、処分費等を算出し、協議を行い、発注者側から費用を頂く必要があります。

この根拠を作っていく土量計算の中で必要なのが、平均断面法です。

 

簡単に説明していきます。

 

平均断面法とは、平面図及び断面図を作成し、1か所目の測点A1の断面図の掘削が必要な分の断面積と次の測点の断面図の掘削が必要な分の断面積を算出し、2箇所目の測点A2の断面積の平均を算出します。

例えば、1か所目のA1の断面積が10m2、2か所目A2の断面積が6m2だったと仮定します。1か所目の測点と2か所目の測点の断面積の平均は、、

(10m2+8m2)÷2ですので、9m2となります。

この9m2に測点間の距離をかけます。

測点間の距離が5mだとしたら、、、

9m2×5m=45m3と掘削しなければならない土量が算出できるわけです。

断面図を作成するのも、現場で変化点や測点の箇所のレベルを計測したり、距離を計測したりすることも必要ですので、大変な作業ではあります。

今回初めて1から作成して土量を出せたときには、なんか達成感がありました。

調べながらの作業だったので多少時間が掛かりましたが、またワンステップ登れたような気がします。

また来週から本格的に現場も動いてきますので、日々精進していきます!!

 

以上、土木部の東江でした。

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