溶融亜鉛メッキについて
皆さんこんにちは!建築部の新垣です。
今回のブログは溶融亜鉛メッキについて書いていきたいと思います。
溶融亜鉛メッキとは、メッキ加工技術のひとつで高温で溶かした(溶融)亜鉛に鋼材を浸し、表面に厚みのある亜鉛皮膜を形成する事で錆びや腐食を防止する事ができます。
別の呼ばれ方として溶融亜鉛メッキの他に「ドブ漬け」と呼ばれたりもするそうです。
皆さんが知る身近な場所として、標識やガードレール等にも溶融亜鉛メッキが採用されています。
溶融亜鉛メッキは亜鉛メッキの中の一つの種類であり、もう一つ別の種類として電気亜鉛メッキという種類があります。
電気亜鉛めっきは電気刺激によって電解させることで、亜鉛のめっき皮膜を素材と結合させる加工方法となっています。
溶融亜鉛めっきに比べ亜鉛皮膜が薄く均一性に優れている為、装飾用途として自動車部品やコンピュータ部品のような精密機器に用いられることが多いそうです。
少し話が脱線しましたが、本題に戻りたいと思います。
最初の方で挙げた通り錆びや腐食に強いと言われている溶融亜鉛メッキですが、なぜ強いのか...
その理由として溶融亜鉛メッキには「保護皮膜作用」と「犠牲防食作用」という2つの大きな特徴がありました。
「保護皮膜作用」は亜鉛メッキの表面に発生する亜鉛皮膜が、空気や水を通さない安定した性質を持っている為、サビを防いでくれるそうです。
「犠牲防食作用」は万が一、傷が付き下地の鉄が露出してしまったとしても、傷周囲の亜鉛が鉄より先に溶け保護する為、鉄を腐食から守る事ができるそうです。
この2つの特徴から、溶融亜鉛メッキは他のメッキより優れた防食効果がある事が分かります。
私は現在那覇の現場に配属されていますが、そこでも溶融亜鉛メッキが採用されています。
下の写真は溶融亜鉛メッキ加工を施した外部階段の写真となっていますが、階段に接合するボルトも全て溶融亜鉛メッキ
となっています。
下の写真は建方エースという鉄骨の柱のジョイント部分に使う機器ですが、この機器にも溶融亜鉛メッキ加工が施されています。
今回はこの辺で終わりたいと思います。ご清覧いただきありがとうございました。
以上、建築部の新垣でした。