照度について
皆さんこんにちは!建築部の新垣(元)です。
今回のブログは照度についてお伝えしていきたいと思います。
まず、照度とは、光が当たっている表面において、その場所の単位面積当たりにどのくらいの量の光が当たっているかを示す指標を指しています。単位はルクス(lx)となります。
次に照度はどのようにして求められるかを簡単にお伝えしたいと思います。
まず照度を求めるにあたって、光束という言葉を理解しなければなりません。
光束とは光源が出す光の量を指しており、照明などから出る光のうち人間が感じる光の量の事をいいます。単位はルーメン(lm)となります。
先程説明した光束を踏まえて求めてみると、照度はある面㎡に届く光束なので、光束をその面の面積㎡で割ると求められる事ができ、式にすると、
照度[lx]=面積[m2] /光束[lm]となります。
照度の求め方として他にも【照度の逆二乗則】や【入射角の余弦法則】といった計算法がありますがまた機会がある時にお伝えしたいと思います。
次に日本産業規格(JIS)で定められている照度の基準値を、身の回りの建物等はどのくらい照度が確保されているかをお伝えしたいと思います。
まず照度が低い順の場所から挙げてみると、小さい倉庫や非常階段は30~75lx、トイレや渡り廊下は75~200lx、教室や放送室、図書室等がある学校では200~750lxまでの照明器具が多用されています。
そして照度が比較的高い場所として、精密な製図を作成する製図室や、精密な実験等を行う実験室といった重要な場所では750~1500lxの高い照度の照明が使用されています。
上記の事から照度を考える際には先程お伝えした目安等を参考に、基準を上回る照明器具を設置する事が大事になってきます。
ちなみに、現在私が所属している現場では、整備等を行う大きな倉庫なので、平均800 lx以上の高い照度が設計基準として定められています。
最後に照度の自主検査を行っている写真を載せて終わりたいと思います。
床から70㎝の高さに照度計を持ち平均して800lx以上あるか検査を行なっています。
今回はここまで以上、建築部新垣でした。