皆さん台風大丈夫ですかぁー!?
こんにちは!
建築部の新城です!
今現在僕はN邸新築工事の現場が終了し、大名市営住宅の現場に配属されておりますが、配属早々台風発生!
それも2つ!
9月頃は台風がよく発生する時期でもあるためしょうがないのですが、飛散対策がほんとに大変!
風で傘が折れるわ、合羽着てもずぶ濡れになるわで散々です。
『きっとこの台風が今年最後だ!』と自分に言い聞かせながら頑張ってます(笑)
さて、今回の記事ですが台風について書いていきます!
まず、台風上陸が日本一多い県はどこか知ってますか?
沖縄?いいえ
鹿児島です!(※1951年~2022年8月間:都道府県データランキング引用)
あんなに台風のイメージが強い沖縄ですが以外にも鹿児島の方が多く上陸してるんですね~。
冗談じゃないですよ!『上陸』ですからね!
よくニュースで聞くような台風『上陸』というのは、北海道、本州、四国、九州の海岸線に台風の中心が達した時を上陸と言うそうです。
なので、離島や沖縄に対して台風の中心が達しても『通過』という扱いになるそうです。(※気象庁より引用)
つまり沖縄上陸は0です!
うんちくはさておき、次に台風の強さについても少し触れていきます。
台風の強さを測る手段の一つは台風の中心気圧(hPa:ヘクトパスカル)です。
気圧が低い程強く、高い程弱くなります。
気圧の話を聞いて一瞬『ん?』と思考が停止するのは僕だけじゃないはず!
なので簡単な図を見つけてきました!
(MBC南日本放送より引用)
つまり気圧とは空気の重さなのです!
水の上に軽いものが浮き、重いものが沈むように、軽い空気は上昇し、重い空気は沈んでいきます。
なので重い空気だと地上に対し圧がかかる。軽い空気は圧があまりかからない。
それが、高気圧と低気圧です!
また、その際に周りの空気も巻き込んで気流が発生します。
高気圧は下向きに気流が発生し、低気圧は上向きに気流が発生する。
高気圧だと太陽の熱を受けた地上に近づくため、空気が温まり、空気中の水分が蒸発し雲が減ります。
逆に低気圧は地上から離れるように上昇するため空気が冷やされ、空気中の蒸気が水の粒へ変化、雲へと変わります。
その低気圧が大きくなったのが台風です!
なので気圧が低ければ低い程、気流の流れが大きく、雲が多く発生し強く大きい台風になります。
ちなみに数値で表すと、
晴れの日の標準気圧は1,013hPaとなっており、台風は標準気圧を下回ると発生しやすくなります。
980hPa以下が強い台風、950hPa以下は非常に強い台風となり、過去最強は1979年に発生した台風20号で870hPaだそうです。
ちなみに台風の発生認定はhPaでは決まりません。
もう一つの強さを測る手段、『風速』で台風の発生が決まります。
台風の発生は『東経180度より西の北西太平洋および南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が約17m/s以上になったもの』と定義されています。
(※気象庁より引用)
ちなみに風速の基準として、33m/s以上で強い、44m/s以上で非常に強い、45m/s以上で猛烈となり、35m/sあたりから走行中の車が横転、46m/sからは停車していても動く可能性が出てきますので要注意です。
台風についてはここまでとします。
次に台風対策についても少し書いていきます。
沖縄ではよく台風が発生し接近する際にはテレビでCMが流れますよね。
・ビニールハウスの養生
・トタン等の外壁、屋根の状態確認
・植栽の手入れや移動
等々、、、
書き出すとキリが無いですが、今回は建物内で行う対策を書いていきます。
①窓下の養生
(あんふぁんWebより引用)
やはり一番気にするのはココですね!
窓は閉めていても雨水が下から入ってくることがあります。
もちろん建付けが悪いとか、老朽化だったりの理由もありますが、新築でもありえるんです!
理由として、窓の下にあるレールは水やゴミがたまりやすい場所で、手入れが大変です。なのでそういったものが溜まらない様に水抜きの穴が設けてあります。
そこに台風の雨風が入り込み、室内に吹き込んでくるのです。
台風の強さによりますが、かなり吹き込んでくる場合があるため油断ならない箇所です。
対策としては新聞紙や雑巾などで詰めるだけでOKです!水分を含んだ新聞紙や雑巾が重くなり、蓋になります!
②自然給気口を閉める。
最近の住宅には、換気のために給気口が設けてあります。
想像つくと思いますが、ここからも風と雨水がバンバン入り込みます。
また、風が強く吹き込むため、ドアの開閉がしにくくなったり、勢いよく動いたりするため非常に危険になります。
忘れず確認しましょう。
③窓の養生
最近は窓を大きくとる建築物が増えています。台風時には色んなものが飛んでくるので、ガラスが割れた際の飛散対策が必要になります。
ホームセンター等にも売ってある飛散防止のフィルムを貼るか、ガムテープでもOKです。それだけでも破片が飛び散りにくくなり、割れた時の対処がしやすくなります。
ただし、窓を外側から板などで覆うのはやめましょう。その板が飛んでいき周りに被害が出る可能性があります。
④浴槽に水張り
集合住宅でよくあるのが停電による断水です。
集合住宅は上まで水を送るために地下に設置したポンプで水を上げる方法がよくありますが、停電した際にはそのポンプが停止してしまいます。
水が止まるということはトイレも流れないという事。(涙)
予備のポンプを建物のオーナーが用意していたり、屋上にタンクがあれば一時的にそこから利用することもできますが、あくまで一時的です。
そのために浴槽に水を貯めておけば、さらに少し凌ぐことができます。
以上が主な対策です。
他にも対策とまではいかないですが、ブレーカーの位置の把握や非常灯の用意等もあります。
沖縄は台風の通過が非常に多く慣れてしまっている方も多いかもしれませんが、決して油断せずしっかりと対処していきましょう!
僕もこの記事を作成後対策してきます(笑)
建築部 新城でした!