石、タイル工事について
みなさん、あけましておめでとうございます。
建築部、新垣(仁)です。
年が明けグンと気温が下がり体調を壊しやすい季節になってきました。
体調管理には十分気を付けお仕事頑張っていきましょう!
さて、今回私が紹介するのは 石・タイル工事についてです。
まず、石工事とタイル工事この2つの意味について説明します。
・石工事
石工事とは主に石積み(貼り)工事やコンクリート積み(貼り)工事のことを指し、建物の外構やエントランス部分でよく施工される工事です。
石材やコンクリートブロックは崩れやすいので、形をきれいに加工するのが難しいため、職人として長年の経験を積まなければいけません。
・タイル工事
タイル工事とは、床や壁にタイル張り付け用モルタルやタイル専用接着剤を使ってタイルを貼り付ける工事のことです。
タイルは、吸水率が低いため耐久性や防水性に優れているだけでなく、さまざまなデザインや色があるため、建物の内外装に幅広く使用されています。また、最近のタイルは防汚機能や調湿機能など機能性が付加されたタイルも開発されています。
次に石工事、タイル工事の工法について説明します。
・石工事
石積(貼り)工事
石積み(貼り)工事は主にエントランスや外構で施工される工事で、床や壁の仕上げとして見栄えを良くしたり耐久性を高める際に行われます。
流れとしては、「現地調査」→「材料選定」→「材料加工」→「積み上げ(貼り付け)」です。
石材は加工が難しく、材料単価も高いので、高い技術が求められます。
コンクリート積み工事
コンクリート積み工事は、法面工事のコンクリート部分や擁壁を造る工事が主な工事内容です。
また、擬石と呼ばれる自然の石に似せられた材料を積み上げる工事や貼り付ける工事も含まれます。
墓石工事
墓石工事も石工事の中に含まれ、主な工事内容としては、墓石の加工及び墓地の基礎工事です。
墓石は重さ2トンにもなるのでその重さに耐えられる基礎を組む必要があります。
・タイル工事
改良積上げ張り
「改良積上げ張り」とは接着剤の役目を果たすモルタルをタイルの裏側に塗り、精密に整えた下地に対して積み上げように張り付けていく工法です。
下地にモルタルを塗らないので剥落が起きないよう下地の精度を高くする必要があります。
改良圧着張り
「改良圧着張り」とは下地とタイルの裏側両方にモルタルを塗りつけてタイルを張っていく工法になります。
密着張り
「密着張り」とはヴィブラートという専用機器で振動を加えながらタイルを張る工法です。
手で張り付けていくよりもスムーズに作業が進むことから、一枚ずつタイルを張る方法の中では最も普及している工法になります。
モザイクタイル張り
「モザイクタイル張り」とはあらかじめタイルを結合させて1枚になっているものを張り付ける工法です。
下地面に接着モルタルを塗り、いくつものタイルが1枚になったシートのようなものを貼り付け、打ちつけていきます。
マスク張り
「マスク張り」とは板を利用してシート状タイルの裏面に、モルタルを塗りつけて張り付ける工法です。
このマスクとは、タイルの形に合わせて所定の厚さのモルタルを塗りつけることができる板です。
有機系接着剤張り
「有機系接着剤張り」とはこれまで使っていた「セメントモルタル」ではなく、接着剤を使ってタイルを貼り付ける工法です。
セメントモルタルよりもコンクリートの収縮にも対応しやすくタイルが剥がれにくいため、近年利用されることが増えてきました。
乾式張り工法
「乾式張り工法」とはステンレスの部材フレームのようなものを下地に組み、タイルをはめ込んでいく工法です。
下地のコンクリートにタイルを引っかけて固定することができるため、セメントモルタルや接着剤、乾かすなどの工程も必要ありません。
今回はここまで
一概にタイル工事、石工事といってもたくさんの種類があり,今回調べていく中で初めて聞く工法がいくつかあったので
もっともっと勉強して頑張らなきゃなと思いました。
では、皆さんも寒さに負けず頑張っていきましょう。
以上、新垣(仁)でした。