積算について
皆さま、こんにちは。
土木部の玉城です。
梅雨も明け、毎日30℃以上と蒸し暑い気温が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。
熱中症には十分気をつけてください。
さて、今回のブログは「積算」についてご紹介させて頂きます。
皆さま「積算」という言葉はご存じでしょうか?
建設業に携わっている方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
積算とは、設計図や仕様書をもとに使用する材料や数量を計算して、工事に掛かる工事費(見積り)を算出する業務です。設計図面や数量表、仕様書、現場条件等を理解していることが大前提となるので専門知識が重要となります。
正しい積算をするには正確な「工事価格」を算出しなければいけません。
また、工事現場でかかるすべての費用を「工事原価」といいます。
積算をするうえで大きく分類していくと以下の4項目に分けられます。
1.直接工事費
直接工事費とは、名前の通り工事の施工に直接掛かる費用のことです。
工事の材料費や職人の労務費、機械損料などが含まれます。
たとえば土工の掘削や埋戻しであったり、配筋、型枠の組立やコンクリート打設、足場の組立解体、アスファルト舗装など施工に直接掛かる費用となります。
2.共通仮設費
共通仮設費とは、運搬費、準備費、事業損失防止施設費、安全費、役務費、技術管理費、営繕費が挙げられます。例えば重機運搬費や仮設材等の運搬費が挙げられます。
3.現場管理費
現場管理費とは、工事施工において品質管理、工程管理、原価管理、労務管理、安全管理などいわゆる工事監理を実施するために必要な経費となります。
具体的には、工事現場で工事監理を行う私たち従業員の給料手当、現場労働者の交通費、安全訓練費等、現場従業員の法定福利費、下請業者の一般管理費等などが挙げられます。
現場で働いている職人さんの給与は含みません。
4.一般管理費
一般管理費は工事現場でかかる費用とは別に、企業の経営を維持するための費用です。
役員報酬・従業員給料手当・退職金・法定福利費・福利厚生費・維持修繕費・事務用品費・通信費交通費・動力用水光熱費・調査研究費・広告宣伝費・交際費・寄付金、地代家賃・減価償却費・試験研究償却費・開発償却費・租税公課・保険料・契約保証費・雑費など挙げられます。
本社や支社などの光熱費、通信費、事務職員の給料、広告料、固定資産税などが該当します。
土木と建築(営繕)で積算の基準や詳細は異なり、また発注者により多少積算基準は異なるため工事ごとに積算基準の確認が必要となります。
積算に関する説明は以上となります。
最後までご清覧頂きありがとうございました。