鉄筋の「あき」と「間隔」
皆さんこんにちは、建築部の長嶺です。
まずは現場の報告から!
現在私が配属されています、(仮称)グレイスハイム上間新築工事の現場では4階躯体の打設が終わり、5階躯体の打設に向けて作業を進めているところです!
そして、いよいよ部屋の内部作業に入っていきます。
ここからは、下階では内装工事、上の階では躯体工事、と同時進行で行っていきます。なので、現場では内装関係の業者、躯体関係の業者と人数も増えてきましたので今まで以上に気を引き締めて、再度、安全確認行い、危険な作業の仕方をしないように注意喚起、周知を行い、現場内での事故や怪我を0に押さえて安全な現場を作っていきたいです。
さて、ここからが本題です。
今回のブログでは、鉄筋の「あき」と「間隔」の違いや必要性について調べた事をお話していこうと思います。
まずは二つの違いから!
鉄筋の「あき」と「間隔」
鉄筋の「あき」とは、
二本の鉄筋を並べた時の鉄筋同士の表面から表面までの距離です。
鉄筋の「間隔」とは、
二本の鉄筋を並べた時の鉄筋同士の中心から中心までの距離です。
図面に書いてある「ピッチ」は「間隔」の意味です。
自主検査や、監理者や第三者機関による配筋検査では、鉄筋の種類や配筋の状態を見ます。
その時にこの「間隔(ピッチ)」もチェックします。
わざわざ何度もチェックするのには理由があります。
それは、ちゃんと「あき」や「間隔」にも細かい決まりがあるからです。
「あき」の場合は
「丸鋼では径の1.5倍(異形鉄筋では呼び名の数値の1.5倍)」「粗骨材最大寸法の1.25倍」「25mm」の中の最も大きい値が確保しなければならない寸法
「間隔」の場合
「丸鋼では径の1.5倍(異形鉄筋では呼び名の数値の1.5倍)+最外径」「粗骨材最大寸法の1.25倍+最外径」
「25mm+最外径」の中の、最も大きい値が確保しなければならない寸法
という決まりがあります。
つづいて必要性について!
ではなぜ、決まりがあるのかですが建物の完成後、鉄筋はコンクリートの中に入っています。
コンクリートの中には粗骨材というものがあります。
粗骨材は5mm以上で、最大寸法20~25mm程度の骨材になります。
もし仮に鉄筋のあきが1mmしかなければ、この粗骨材が入りません。
そうすると、出来上がったコンクリートの中は鉄筋同士の隙間のせいで粗骨材が入っていかずスカスカで強度のないコンクリートが出来てしまいます。
そんな脆い状態の家なんて誰も住みたいなんて思いません。
つまり、こういう一見小さい事でも、とても重要なものなのです。
だから決まりを細かく作り、何度も検査して適正なピッチがとられているかどうか確認しています。
今回はこれで以上になりますが、「あき」と「間隔」の違いそして必要性についてお話させていただきました。
このブログで少しでもわかっていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、建築部 長嶺でした!