開口補強筋
皆さんこんにちは。建築部の大城です。
今回は開口補強筋について綴っていきたいと思います。
RC造の構造物にて、壁に窓用の開口を設けたり、梁に配管を通す為の穴を開けたり等、壁や床、梁などに必要に応じて穴などの開口を設けることが多々あります。しかし、穴などの開口を設けた場合は強度低下などが生じてしまう為、それを防ぐために補強筋を設ける必要があります。
窓や扉などの開口を壁に設ける場合、開口周囲の四隅に斜めの補強筋を設ける必要があります。
また、開口部には応力が集中するだけでなく、収縮ひび割れも生じやすい為、防止する役割もあります。
梁から配管を通す為に穴を設ける際も同様に補強筋が必要です。梁は応力を負担する部位なので、開口周囲(上下左右)に複雑な補強筋が必要となります。
また、上記は在来工法での補強ですが、本現場では既製品による補強を行っています。
在来工法と比べ、現場での補強手間や施工間違いなど、工程の省略や工期短縮が図れます。
また、今回梁だけでなく床の荷揚げ開口も同様に既製品による補強を計画しています。
開口部には応力が集中し、せん断強度の低下や剛性の低下が生じてしまう為、計画書に則ってしっかりと配筋及びチェックを行いたいと思います。以上大城でした。