音響3
こんにちは、建築部の花城です。
沖縄も蒸し暑くなって来ましたが、
皆さんは暑さ対策を、どのようになさっていますか。
私は日中の水分・塩分補給や、小まめな休憩の他、
帰宅して水風呂に浸かり、体の芯から熱を取り、睡眠の質を上げる等の対策も行っています。
皆さんにも、帰宅してからの熱中症対策をお勧めします。
さて前回は音の物理的現象について書きました。今回は前回に引き続き、音の残響時間について書いていこうと思います。
- 残響時間 単位は秒(S)
残響とは、室内で発生した音が鳴り止んでからも室内に音が残る現象を言い、
「残響時間」とは、一定の強さの音を急に止め、レベルが60㏈下がるのに要する時間を言います。
残響時間が短くなると、明瞭度は高くなります。明瞭度とは、音声の聞き取りやすさを示す指標のことを言います。
- 残響時間の計算
- セイビンの式
セイビンは残響理論の開祖で、実験的に次の式を導きました。
T=0.161V/A=0.161V/S
T:残響時間〔秒〕 V:室の容積〔㎥〕
A:室の総吸音力〔㎡:メーターセイビン〕
:室内の平均吸音率 S:室内の総表面積〔㎡〕
- 残響時間の特徴
・残響時間は、室の容積が小さいほど短くなります。
・残響時間は、室内の平均吸音率が大きいほど短くなります。
・残響時間は、一般に、在室者が多くなるほど短くなります。
なお、最適残響時間は、音楽ホール等ではハーモニーを重視するため長いほうがよく、講演を主とする室では明瞭度を上げるため短いほうがよい。
今回はここまでとします。最後まで御清覧ありがとうございました。