音響4 – 株式会社東恩納組

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2024年9月2日建築部

音響4

こんにちは、建築部の花城です。

今回は前回に引き続き、2級建築施工管理の範囲から、音の吸音と遮音について書いていこうと思います。

 

【吸音と遮音】

1)入射音と反射音・吸収音・透過音

壁体等に入射した音のエネルギーは、次の3種類の音のエネルギーに変化する。

①反射音:壁体により反射してしまう音。

②吸収音:壁体に吸収されてしまう音。

③透過音:壁体を透過してしまう音。

 

2)吸音

壁体等に入射する音を吸収または透過させ、反射させないようにすることをいいます。

 

3)吸音材料

吸音材料は、残響時間の調整や騒音防止を目的として、反射音を小さくする材料です。一般的に最も使用されているのがグラスウールなどの多孔質吸音材です。

多孔質吸音材料、コンクリートの剛壁とも、主に高音域の音に対する吸音性に優れるが、図のように両者の間に空気層を設けると、中音域の音に対する吸収性が大きくなる。

 

4)遮音

壁体等に入射する音を吸収または反射させ、通過させないようにすることをいう。壁体の透過率とは、「壁に入射する音のエネルギー」に対する「壁を透過する音のエネルギー」の割合である。

 

5)透過損失TL

透過音が入射音に比べてどれだけ弱くなったかを数量的に表したものを透過損失といい、一般的に壁体の遮音性を示すのに用いられます。透過損失の値が高いほど、遮音効果が高いです。

 

6)密な材料の透過損失

密で均一な材料でできている壁体の音の透過損失は、壁体の単位面積当たりの質量と音の周波数の対数に比例するので、コンクリートのような比重が大きいものほど、並びに壁厚が厚いほどその値が大きくなる。また、低周波数域より高周波数域の方が大きくなります。

 

 

今回はここまでとします。最後まで御清覧ありがとうございました。

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