「ガス圧接継手」 – 株式会社東恩納組

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2021年1月5日建築部

「ガス圧接継手」

皆さん、明けましておめでとうございます。
建築部の小浜です。
今回、私が投稿する内容は「ガス圧接継手」についてです。

ガス圧接継手とは、鉄筋に熱と圧力を加えることで、鉄を一体化させるものです。

施工手順
1.圧接端面の処理
平滑な圧接端面(2mm以下)確保のため、圧接面を出来るだけ平坦に研削または、切断します。

2.圧接器取付
鉄筋に圧接器を取付、加圧したとき、鉄筋突き合わせ面の隙間が2mm以下で、偏心、曲がりのないことを確認します。

3.一次加圧、加熱
圧接する鉄筋の軸方向に鉄筋断面積あたり30MPa以上の加圧を行い、圧接面の隙間が完全に閉じるまで還元炎(アセチレン過剰炎)で加熱します。
※このとき、火炎の中心が圧接面から外れないようにします。

4.二次加圧、加熱
圧接端面の隙間が完全に閉じたことを確認したあと、鉄筋の軸方向に適切な圧力を加えながら、中性炎(酸素、アセチレンが等しい火炎)により鉄筋の表面と中心部の温度差が、無くなるように十分な時間加熱します。

5.三次加圧、加熱
最終加圧は、鉄筋断面積あたり30MPa以上になるように加圧します。
また、加圧、加熱によって圧接部の膨らみは直径が鉄筋径の1.4倍以上で、かつ、なだらかになるようにします。   


※加熱中に火炎が消えた場合圧接部を切り取り再圧接しなければなりません。

1本1本、人の手で鉄筋が繋がれていると思うと、品質を良くするには、適切な施工を行うこと、技術、品質管理、が重要だと改めて思いました。

今回はここまでとさせていただきます。

以上、建築部の小浜でした。