「ライオンズ宜野湾ベイサイドシティ新築工事」より8月度近況報告 – 株式会社東恩納組

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2020年9月2日建築部

「ライオンズ宜野湾ベイサイドシティ新築工事」より8月度近況報告

ブログをご覧の皆さん、約1ヵ月ぶりの再会となります。
建築部の上地です。

沖縄県内での「新型コロナウィルス」新規感染者数ですが、多少の減少傾向はあるものの、気を抜くとまた4か月前の状況に陥る可能性は大いにあります。県民全員の力で「新型コロナウイルス」根絶に努めていきましょう!

本島地方もいよいよ、夏本場。バカンスを楽しみたい気分でも有りますが、ここは我慢!
仕事に集中してコロナ対策に気を配ろう!

さて、我が「ライオンズ宜野湾ベイサイドシティ新築工事」は、8月初旬より上部躯体作業に移行しまして、 現在は1階躯体打設を直前に控え検査関係に負われている状況であります。
今後は1フロア16日サイクル(実働)で躯体工事を進めて行く予定であります。高所作業へと移行するに伴い、安全対策も墜落転落災害への配慮も心掛けて行きたい思ってます。・・・・(本ブログが公開される頃は2階躯体作中だと思います)

それでは、今回のブログ内容については、「上階への基本通り墨の立上げ」と言うテーマで一緒に勉強していきたいと思います。

その前に、下記に8月中旬現在の空撮をUPします。

建物の上の階の墨出しってどうやってするのだろう?

私が新入社員の頃に抱いていた疑問、その疑問は実際の風景を見れば一瞬で納得できるくらい単純な作業ですが、普段から墨出しを行っている人にとっては、当たり前の事かもしれませんが、一度も経験をしていない人にとっては大いなる疑問ではないでしょうか? ということで、今回は上階に基準墨を立上げる方法についてお伝えしていきたいと思います。

まず

1階と2階を例に話を進めていくと、2階の床のコンクリートを打設する前に、基準となる墨の1m返った所(ずれた所)のX方向とY方向の交点に、スミポインターと、プラボイド呼ばれる物を設置する。※最低3箇所を直角を作るイメージで設置していきます。

一見、スラブ上にプラスチックのボウリングのピンが立っているように見えるわけでありますが・・・(スリーブ設置位置は右のURLをクリックして参照下さい)スリーブ設置位置

コンクリート打設後の作業は・・・👇

コンクリートのスラブに穴を開けるのは、その開いた穴を使って、2階から下げ振りを垂らしたり、1階からレーザーを使ってX軸×Y軸の交点ポイントを上に上げるのが目的です。

 

なので

コンクリート打設前に設置する墨出し用の穴の位置というのは。下の階に基準となる墨がある場所に設置しなければいけません。そうしないと、下げ振りを下ろしたけど「何も基準がない」というなんとも情けない結果が待ち受けてしまうからです。

そこで

1つだけ注意点がありますが、マンションやホテルのように各階のスラブ段差がほど一緒の場合は、一度決めると最上階まで同じ場所で済むから、比較的楽です。

しかし

途中で建物の用途が変わるときは、スラブ段差の位置などが思いっきり変わる場合があるので、その場合は1つ若しくは2つ下の階から、墨出し用の穴の位置を変える事を考えておく必要があります。
突然、墨出し穴の位置を変えてしまうと、下げ振りを下ろした所には何もない。という事にならないようにしましょう。

つまり

1階の墨を2階に上げる方法と注意点としては、墨出し用に2階の床スラブに開けた穴から、下げ振りを下げるか、レーザーを使用して1階の床の墨を上げるという方法を取る必要があります。

更に

出来るだけ上下階のスラブが平坦な場所を選んで位置決めを行うことが非常に重要です。

ゆえに

1階の床スラブの墨出しってメチャメチャ重要です。いざ墨出しをしようとした時に、ベンチマークがしっかり有ることが本当に重要なので、こちらの保護保存も合わせて慎重に行っておきましょう。

以上、上階への基本墨(通り芯)の立上げ手順について改めて復習してまいりましたが参考になったでしょうか?

それでは、来月にまたお会いしましょう。

By 建築部 上地 透