「同仁病院増築工事」より5月度近況報告。
ブログをご覧の皆さん、お久しぶりです。建築部 上地 透です。
「同仁病院増築工事」現場より5月近況報告です。
大型連休もアッと言う間に終え本現場では、本格的に工事のスタートとなりますが、先ずは既存建物の解体作業から手掛けておりまして、現在も継続中です。
今後は磁気探査→山留の親杭埋設→杭工事→地下部の掘削と言う流れで作業は進んで行く予定であります。
工事に当たっては、躯体工事の間は全面道路を封鎖しての作業(揚重作業・コン打設作業など)が頻繁に予想される為近隣との調和が工事の最大の課題ではないかと考えてます。
とにかく、早め早めの調整で乗り切りたいと考えてます。
関係者にはご理解とご協力をよろしくお願いします。
本現場で現在作業中の解体工事には、アスベスト除去作業が含まれておりまして、今回ブログの趣旨として取り上げてみたいと思います。
【成形材撤去の場合】
●アスベスト含有材(成形板)
①天井材(フレキシブルボード)17.82㎡→レベル3
②天井材(岩綿吸音板)27.07㎡→レベル3
●処分方法
①②→現場~県内処分場
②→現場~港~海上運搬~港~九州陸送~九州処分場
●除去作業
※養生→撤去の際のアスベスト含有粉体が飛散しない様にビニールシートで養生。
※飛散抑制→撤去前に噴霧器等で散水して十分に湿潤させる。
※含有材除去作業→含有材が十分湿潤したことを確認してから作業を開始し、手ばらしで可能な限り原形を保ったまま撤去する。接着剤された含有材で原形のまま撤去できない場合は、含有材に散水しながら行う。
※清掃→含有材の除去作業が完了したら速やかに高性能真空掃除機を使用して清掃を行う。
●廃棄物の処理及び取り扱い
※保管→撤去材はその日の内に専用の袋に2重梱包または、0.15mmのビニールシートで2重梱包で袋詰めし、搬出までの間、一時保管する。
※搬出→廃棄物は「石綿含有産業廃棄物」として他の廃棄物と混合しないよう、かつ、袋が破損しないよう取り扱う。
※処分場→含有材は安定型最終処分場で処分する。
【撤去の際、粉体を伴う含有材の場合】
●アスベスト含有材(撤去時、粉体を伴う)
①壁材(巾木用接着材)25.51㎡→レベル3
(注意)レベル3であるが、撤去方法が飛散を伴うので、レベル1と同様な除去手順に準じて行う。
●処分方法
①→現場~港~海上運搬~港~九州陸送~九州処分場
●除去作業
※養生→下記図の容量で除去箇所と除去箇所以外を隔離する。
※負圧除塵装置の設置→負圧除塵装置を設置することにより、作業場内を負圧状態にし、外部への石綿粉塵の飛散を防止するとともに、作業場内に浮遊している石綿粉塵を集積させる。
※換気計画→換気回数は4回以上/1時間とし、石綿除去作業を行った日の作業終了後、1.5時間程度は換気を行う。
※セキュリティーゾーンの設置→作業場の出入口には下記図のような、洗身室及び更衣室を備えたセキュリティーゾーンを設置する。
※飛散抑制→散水をすることにより、作業場内の粉塵飛散抑制を行い、外部への飛散を防止する。
※含有材(巾木接着剤)撤去作業→散水後、十分に湿潤したことを確認してから機械研磨にて除去作業を行う。
※清掃→含有材の除去作業が完了したら速やかに高性能真空掃除機を使用して清掃を行い、その後、飛散抑制剤を散布する。
●廃棄物の処理及び取り扱い
※保管→撤去材はその日の内に黄色の専用の袋に1重目を密封し、前室で清掃・洗浄室で洗浄後、2重目の梱包を行い、搬出までの間、一時保管する。
※搬出→廃棄物は「石綿含有産業廃棄物」として他の廃棄物と混合しないよう、かつ、袋が破損しないよう取り扱う。
※処分場→含有材は現場~陸送~港~海上輸送~港~陸送~処分場の経路にて九州本土の管理型最終処分場で処分する。
【資機材・保護具】
●参考までに、本工事で使用する資機材及び保護具を下記に添付する。
以上をもちまして、本工事でのアスベスト撤去工事の概略の説明を終わります。
では来月にまた会いましょう。
By建築部 上地 透がお届けしました。