あと施工アンカー – 株式会社東恩納組

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2022年11月22日建築部

あと施工アンカー

皆さんこんにちは!
建築部玉城です。

11月も後半となり冷え込むようになりました。
しかし昼間は暑かったりと寒暖差はまだ大きいので体調を崩さない様にしっかり管理していきたいですね。

今回は建築業に関する資格、その中で私が受験したあと施工アンカー施行士について紹介したいと思います。

まずあと施工アンカーとは何か?
これは穿孔した母材(コンクリート)の孔に固着機能により固定されるアンカーの事で、方法によって金属系、接着系、その他の3種類があります。

3種類と書きましたが実際はもっと細分化されており、重要な点・管理の仕方・施工方法とそれぞれで違いが多く勉強してみると思った以上に深くて驚くものがありました。

あと施工アンカー施工士とはこの「あと施工アンカー」を取り付けるための資格となっています。

この資格はあと施工アンカーを施工するうえでの知識・技術の向上・有資格とすることで施工される側からの信頼性、安心を提供することを目的としております。
ただし、資格自体は公的なものではないので実際は無資格でも施工は可能です。

あと施工アンカーと聞いてもどこに使われているのかぱっと思いつかないと思いますのでいくつか例を挙げてみます

身近なものであげるなら

ベランダ物干し金物や街を歩くと横に飛び出している看板だったりエアコンの室外機の固定・自動販売機下部の据え付け等

工事関係なら

外装の受金物や石張り用の金物、雨どいの固定金具や軽量鉄骨天井下地の取付、壁・耐震壁増設用・耐震補強鉄骨ブレース用定着筋等ですね。

そして実は水中でも施工されているんですよね。

さて、資格の種類ですが

第二種あと施工アンカー施工士

あと施工アンカーの基礎となる資格ですね。
基本的にはこの資格を持っていないとほかの資格を受験することができません。
こちらは学科試験のみとなりますが講習を受講することが必須となっています。

特二種あと施工アンカー施工士

特二種は扱える大きさが増えD22まで施工することができます。
こちらは実施試験のみですがいくつが条件があります。

上記2つの2種の資格については施工についてのみになり、耐力試験、報告書作成、アンカー・母材判定、施工計画などはNGとなっています。

第一種あと施工アンカー施工士

こちらに関しては扱える大きさに制限がなく、すべてのアンカーを施工することが可能となっています。
耐力試験、報告書作成、アンカー・母材判定は可能ですが施工計画はたてることができません

上記であげているアンカー・母材判定ですが
アンカーを設置する際の、耐力を検討する為に

アンカーの耐力で決定するのか、コンクリート(母材)でいくのか、それとも接着アンカーの接着力でもたせるのか、せん断抵抗は大丈夫なのか等、計算結果によって施工方法や材料が大きく変わる為その検討をすることが可能かどうかになっています。

コーン破壊や付着破壊、群効果など普段目にすることのない用語がたくさんある為勉強していて楽しいものがあります。

あと施工アンカー技術管理士

こちらの資格は施工することはできませんが施工計画含めたそれ以外すべてが可能となっています。
また、こちらの資格に関しては第一種資格登録者の他に定められた実務経験・指定された資格保持者は受験することが可能となっています。

あと施工アンカー主任技士

こちらの資格に関しては第一種と技術管理士の両方をまとめたものになる為両方を取得していれば申請するだけで資格を得ることができます。

そしてこのほかに接着系注入式カートリッジ型あと施工アンカー施工士やあと施工アンカー点検士等があります。

勉強してみると思った以上に楽しく、現場で役に立つ部分もありましたのでこの知識を活かしてより良い建物を作れるように頑張っていきます。

以上建築部玉城でした。