たまには勉強以外の読書も如何ですか? – 株式会社東恩納組

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2022年9月1日建築部

たまには勉強以外の読書も如何ですか?

皆さんこんにちは!営業部の大城です。

営業部へ配属され、8か月が経ちました。時の流れは早いですね。まだまだ日々勉強の毎日が続いております。
勉強と言えば、現場に配属されていた時は、作業の工法や材料、道具などを直接見る、関わる機会が多かったので、それなりに調べることをしていましたが、最近はめっきり減ってしまいました。また、最近は試験勉強もしていません。(本当はやらないといけないんですけど・・・)
その代わりではないですが、個人的なブームで建築関係の書籍を読んだりしています。
試験勉強用の参考書や問題集とはまた違った内容なので、興味があり、内容が面白いです。

印象に残った記事、内容を書いていきたいと思います。

 

クライスラービル(1930年竣工)

 

■クライスラービル、エンパイアステートビルについて
テレビや映画等でたびたび出てくる「クライスラービル」や「エンパイアスステートビル」はアメリカ、ニューヨークの代表的な高層建築物です。
クライスラービルは320m、77階建て。エンパアステートビルは443m、102階建てとなっており、数字からも大きさがイメージできるかと思います。
しかし、両ビルは1930、31年にそれぞれ建物が完成しており、90年も昔に300mを超える建築物を建てていたことに驚きです。
先人たちの構想力、実行力には脱帽です。

エンパイアステートビル(1931年竣工)

■構造スラブの四方の補強筋について
構造図の特記仕様書にも記載がありますが、構造スラブの各四方には補強筋を入れています。
スラブの伸縮方向の影響で角に応力が集中しやすいことが図でイメージすることができました。
やはり補強筋を入れる場所は何かしらの意味、効果を狙ってるのだと再認識しました。

 

■建物の高さ制限「31m」について
31m以上の高層建築物は、非常用昇降機の設置や、排煙設備の強化等を義務付けられているのですが、
その「31m」という数値は、100尺(1尺=30.3cm)から来ています。当時の建てられる建物の最大高さが100尺だったことから、ちょっと中途半端な「31m」となっています。

■鉄骨の柱、梁の溶接方法について

鉄骨の部位によって、採用する溶接方法が異なります。
柱と梁のフランジ部分の溶接は、「完全溶け込み溶接」を採用します。
梁に荷重がかかった場合、フランジ部分と柱の接点には曲げモーメント、引張力が発生します。
この引張力に耐えるのが、少し手間のかかる開先処理を行った、完全溶け込み溶接となります。

柱と梁のウェブ部分の溶接は「墨肉溶接」を採用します。
柱の面とウェブの接合部分では引張力は発生せず、上下方向のせん断力が発生します。
このせん断力に耐えるのが、隅肉溶接となります。
どの場合にどの溶接方法を採用するかは分からなかったので、勉強になりました。
■回遊動線
家の中に行き止まりがなく、家中をぐるぐると回れる動線の事を回遊動線と呼びます。
移動ルートが限定されないので、家の中をスムーズに移動でき、生活動線上便利になります。
ぜひ、自分の家を建てる際は取り入れたいものです。
■中庭、テラス
周囲を壁、建物で囲われた庭で、建物の中に作られた庭の事を中庭、テラスと呼びます。
庭でありながら壁で囲われているため、プライバシーも守られています。また、建物の中に庭を作ることにより、非日常感を味わうこともできます。
中庭も自分の家を建てる際に取り入れたいですね。

試験勉強以外でのためになることばかりですね。

皆さんも息抜きに如何でしょうか。本日はこれで以上になります。

ご清聴、ありがとうございました。