なかがみ地域包括センター新築工事「レイタンス処理」
皆さんこんにちは。建築部の小浜です。
最近、少しずつ冷えてきています。
コロナ対策だけではなく、風邪にも気を付けましょう。
今回、私が投稿する内容は「レイタンス処理」についてです。
まず、レイタンス処理とは、生コンクリートに含まれるセメントの微粒子や骨材の微粒成分が、コンクリート表面に形成する薄い層のことをいいます。コンクリート打設の際、粗骨材などある程度重みのあるものは下のほうに沈み、セメントなど比較的軽量な粒子はブリーディング水と共に表面付近に浮上します。この時、軽量な微粒子がコンクリートの表面に作る脆弱な薄い層がレイタンスです。
コンクリートを打ち継ぎする際、レイタンスやブリーディング水があると、コンクリート同士が付着するのを妨げてしまいひび割れなどを起こす原因となることがあるため、除去する必要があります。
そんなレイタンスを除去するため、私が配属されている現場では「レイタンス処理剤 ディスパライトCR」というものを使っています。
このディスパライトCRを300g/㎡(ジョウロ散布の場合は2倍希釈液を600g/㎡)打ち継ぎ目に散布します。
※散布の状況写真
その後、コンクリートが硬化したのちに高圧洗浄機(ジェッター)を使い、レイタンスを処理します。
※6時間から24時間以内(20℃)
こちらが処理完了の写真です。
近寄って見ると違いがよくわかります。
今回はここまでとさせていただきます。
以上、建築部の小浜でした。